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#9 某JTC経理DX課長の基本情報技術者試験合格体験記


はじめに

2024年の目標の1つとして、応用情報技術者試験合格を目指しています。
#5 2024年1月2週の作り置きと、今年やりたいこと|さらりーまん料理@JTC経理DX課長 (note.com)

その前段として、基本情報技術者に2023年秋に合格しましたので、記録として書き残しておこうと思います。参考になれば幸いです。

基本情報技術者試験の概要はこちら(IPA:情報処理推進機構のサイト)。
基本情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

受験に至った経緯


現在某JTCで経理DX課長的なことをやっており、経理システムの導入・保守に関してリードする立場。業務目線でITに関する知識整理をいい加減しておくべきと考え、勉強を開始。ちなみに、大学の学部は教育学部。社会人スタート時は、経理の知識も、ITの知識もゼロ。
(そんな状態から始めても、なんとかなるものです)

ちなみに、基本情報技術者試験を受験する前に、4月にITパスポートを受験。こちらはテキストを買ってパラパラ読んだだけ。対策という対策はしていません。結果、割とギリギリな点数をとってしまいましたが合格はしました。→基本情報技術者試験はちゃんと勉強しないとなと決意。

使用した教材はこちら。よくまとまっていて読みやすかったです。

某JTC経理DX課長のスペック


社歴は某JTC1社のみ。生え抜きサラリーマンです。
何度か転職しようと考えましたが、踏みとどまり、その代わりではないですが自費で働きながらMBAに通いました(仕事をやめて通うフルタイムMBAに対し、仕事を続けながら通うのはパートタイムMBAと言います)。業務で経営管理に近いことを担当しており、出身学部が全く関係がないので勉強したい、と思ったのがきっかけです。選んだのは、家から近い某国立大学の経営学研究科でした。今から思えばかなりハードルの高い挑戦でしたが、何とか合格して学年内で2番めに若い(30-40代が多いのです)中で、もがきました(自分よりも1回りも2回りも年上で経験豊か、かつ優秀な方々にもまれ、自分の身の程を知りました)。

通ったのはもう10年以上前のことで、MBAで学んだ個別の中身について、詳細に記憶していません。が、本当に行ってよかったなと今でも思います。自費でPC代や書籍(大量に買いました)代などでトータル150万くらい使いましたが、全く後悔していません。自分の中に「経営学」とラベルのついた書棚ができていて、一冊一冊の中身はわからないけど、何か聞かれたら「あ、この話ね」と言って自分の頭の中にある書棚から答えることができたり、答えられなくても、簡単に調べる方法がわかるようになっています。他にもいくつか通って良かったなと思うことがありますが、脱線なのでこのくらいで止めます。

MBAの件はどこかでまた書きたいと思いますが、話を戻します。

基本情報技術者試験について


基本情報技術者試験はITパスポートと同様、自分で決めた日時・場所で受験をすることができる。かなりフレキシブルな試験。また、申し込み後も4日前までは変更できるので、全然準備できていない!ということに気づいたら先延ばしにすることもできます。試験はA試験とB試験に分かれています。いずれも多肢選択式の試験だけれども、B試験のほうはプログラミングの試験がメインとなっており、プログラミングの勉強から逃れられない試験となっている。逆に言えば、基本情報が取れればプログラミング的思考はできる人だという証明になります(プログラミングができる、という証明にはなりません=自分自身で証明している…)。

B試験は、20問中16問がプログラミング。4問がセキュリティ。セキュリティは全問正解しにいく勢いで勉強しないと、プログラミング苦手の人には分が悪い試験です。

基本情報技術者試験の具体的な勉強

基本情報技術者試験を受験するにあたって、実際に某JTC経理DX課長が取り組んだことを書いていきます。

過去問

まず、過去問1回分を解きます。
基本情報技術者に限らず、どの試験勉強でも共通ですが、まずは過去問を1回分解いてみることが大事だと思っています(過去問至上主義者)。これにより、いろいろと「見える」ものがあります。

自分の中で試験の地図みたいなものが少しだけ、ボンヤリとできる感じです。試験問題1問あたりどれぐらいのペースで解けばいいのか、得意な領域、苦手な領域は何か、そうしたことが1回分通して解くことによってわかる。また集中力はどれだけ保てるかも、一回解くことでわかります。私の場合、集中力がなく、すぐにスマホをさわったり、違うこと(今日何食べようかな・・等々)を妄想するクセがあるので、そのあたりも自分自身と相談しながらゲームプランを練らないといけません。過去問を1度一式を解いてみるのは非常に重要です。

科目A(60問/90分)を一回解いてわかったのは、予想通り、テクノロジ系が苦手。一方でマネジメント系とストラテジ系はそこそこ点数が取れる。特にマネジメント系はMBAを勉強した経験があるので、得意といっていい。

科目B(20問/100分)も続いて解いてみる。こちらはプログラミング主体のため、ほとんど解けず。多肢選択式とはいえ、科目A(4つから1つ選択)と比べて選択肢が多く、問題によっては10個から1つ選ぶので、当てずっぽう戦略も通用しない。これは無理かも。。と暗澹たる気持ちになりました。

プログラミング問題は、擬似言語と呼ばれる試験用の言語で書かれている問題。非常に癖がある問題ばかりでどうやって解いたらいいんだろうと途方にくれました。こちらの対策については後ほど触れていきます。

科目A対策:テキスト流し読み1回+過去問道場

まずは全体像を理解する、という意味でテキストを読み流します。特に理解しなくて大丈夫です。こんなものかということが分かればOK。私はかやのき先生のテキストを使用しました。かやのきの漢字が難しいからか、R6年度版は平仮名になっている!読めない人が多かったんでしょうね。


次に、情報処理技術者試験を受けた方なら誰でもお世話になる、過去問道場です。お世話にならない人はいないのではないでしょうか?まさに有料級。なぜこのWebサイトが無料なのだろう、といつも思う。過去問道場を直近2回分を除いた、5回分、つまり直近から3回前から7回前までの試験を選択して、これを毎日、多い時は20問30問と解いていきました(直近2回分については試験に出ないっぽいので(根拠不明))。過去問道場には感謝。そして今は応用情報の方でお世話になっています。ありがとうございます。

科目B対策:基本情報技術者過去問題集


問題には一定のパターンがあり、頻出の問題もあることがわかったので、問題をたくさん解いてパターンを覚えていくのが1番近道と判断。基本情報技術者過去問題集と言うテキストを購入し、問題をひたすら解くようにしました。ポイントは特に手を動かすこと。科目Bは絵を描いてイメージできれば「なんだ、こんなことか」と言うような問題も時々ある。そうではない時もあるりますが。とにかく手を動かして書くのがポイント。この過去問題集で出てくる問題を、ノートに書いて覚えるまでやる、というのを本番1ヵ月前は取り組みました。科目A・科目B両方の問題を収録していますが、B部分のみ4周くらいしました。


勉強の習慣化について


勉強について、社会人が仕事をしながら取り組むのはなかなか大変です。特にモチベーション維持が大変。そこで私はみんチャレというアプリを使い、基本情報技術者試験を勉強しているグループに入り、励まし合いながら取り組むことにしました。グループ内の匿名SNSみたいな感じなので、気軽に、お互いを応援しながら取り組むことができるのでおすすめです。私は今は、応用情報技術者試験を勉強するためのグループを自分で作り、仲間を募って勉強しています。

みんチャレ - 三日坊主防止アプリ | みんチャレは専門家監修のもとに作成された、5人1組で続ける「習慣化アプリ」です。 (minchalle.com)

試験当日について


アナログ腕時計を持っていくのと、筆記用具、目薬、ハンカチは持参しました。あと、水とチョコはバッグに忍ばせておき、A試験~B試験の合間に補給しました。必死に考えるので、糖分が足りなくなります。

勉強期間


ITパスポートに合格したのが4月。基本情報技術者試験に合格したのが11月(実は、2回落ちてます・・・)なので、振り返ると、勉強期間は7ヶ月というのが単純計算だけれども、実際ずっと勉強していたわけでもないし、サボっていた期間もあったと思います。ならして1日1時間と仮定すると30 × 5 = 150時間位の勉強かと思われます。こう書くと大した勉強量ではないですね。そのくらいで何とかなる試験ということです。

最後に


今は4月の応用情報技術者試験に向けて勉強を始めているところです。取り組み方はこの基本情報技術者の勉強と基本的には同じ。過去問1回解いて攻めどころを分析し、過去問道場と、午後用の問題集を選んで計画を立てて取り組んでいます。応用情報は記述試験があるので、そちらの対策が必要になりますが、逆にプログラミング問題の割合はグッと下がるので、文系には簡単なのでは?という気がしています。

何とか今年、できれば4月の試験で応用情報に合格し、そのさらに先のステップアップとして、ITストラテジストを目指したいと考えています。だいぶハードルは高いと思いますが、挑戦です。

お読みいただきありがとうございました。

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