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ひとり出版社を作る。(6)モテアマス三軒茶屋の本を作る。

 書いてくださいと著者に頼んで断られることが何回か続いて、めちゃくちゃ苦労したが最初の一冊の内容が決まった。


シェアハウス、モテアマス三軒茶屋の本を出すことになった。

 モテアマス三軒茶屋とは何か?
 三軒茶屋駅徒歩6分の場所にある社員寮を改装したシェアハウスだが、中身の詰め込みぶりが半端ないのだ。遊びに行くたびに誰かが持ち込んだおもしろアイテムが置いてある。ちょうど敵や宝箱の位置が遊ぶたびに変わるダンジョンのような空間なのだ。

ある日のリビング

 住民に仕事を発注する会社「モテアソブ三軒茶屋」を作って楽しさあふれるプロジェクトを開発しつつ、シェアハウスではカオスを絵にかいたようなイベントが開かれる。

意識の高さと低さが高い次元で共存共栄しているのだ。

 意識がとことん高くなった結果、トップと側近だけが突っ走って周りの人が置き去りになってしまうコミュニティも多い。

 逆に意識が低くなりすぎて活動的な人を周りがこき下ろすだけになってしまうコミュニティもたくさん見てきた。活動的な人から順番に去っていき「そこしか居場所のない人、動けない人」が多数派を占めてしまう。何かをやりだす人がいなくなって自然崩壊する。

 モテアマスがすごいのは対外的な活動実績も創りつつ、遊びのイベントも全力でやっている事である。高い頂上と広い裾野を両方持っている。
 モテアマスコミュニティはどうやってできたのか?
この秘密にせまった本を作りたい。モテアマス流コミュニティの作り方を書き残したい。

「すみません、モテアマスの本を作りたいです」


モテアマスの主任カズキタさんにメッセージを送ったところ、

「作りましょう」

 こうしてモテアマスの本が作られることになった。
 モテアマスの人々の活動の記録であると同時に、シェアハウスや会社を運営していく中で発見されたコミュニティの作り方や続け方のノウハウも書いて、これからコミュニティを作りたい人にとっても参考になる本にしよう。

 やりとりをしていく中で11月23日、世間では勤労感謝の日、

モテアマス創立記念日のパーティーが開かれた。

 宴は最高に盛り上がり

カズキタさんから「大事な発表があります」と発言。

「モテアマスは来年で終わります」

 来年の10月でモテアマスは終わってしまう。これは重大な問題が起きたりしたわけではなく、物件の更新期限が延長できなかったようである。

 突然の発表に衝撃が走った。静けさに包まれる会場。私もその場にいたが驚きのあまり言葉が出なかった。最高に盛り上がる中での大事な発表だったので「この人と結婚します」みたいな発表は発表でもうれしい発表だと勝手に予想していた。モテアマスが終わるにしてももっと先の未来の話だと思っていた。 

 モテアマス本計画はコミュニティの作り方続け方の本を作ろうとスタートしたが、

記録を後世に伝える目的が強くなった。


 そしてモテアマスの記録を後世に残すプロジェクトとして映画も作られる。映画の資金集めのクラファンもはじまった。


 私もモテアマス本の出版クラウドファンディングを考えている。
人気絶頂期に突然解散宣言したバンドのようなモテアマスを記録、発信して伝説にしたい。伝説を作るならいろんな人を巻き込んで作っていきたい。

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