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音MAD作者遊戯王スタートダッシュについて考えた所感



はじめに

デュエルマスターズのサーバーが出来たそうですね
初心者大会や全員参加可能な大会もやるというそうで、
勢いづいて欲しいと思う一方でそう考えると一つの疑問が生まれてくるんですよね(タイトルで分かるとは思うけど)


皆さんは遊戯王というものを知っていますか?
まぁ知らない人の方が少ないと思うのですが・・・

遊☆戯☆王』(ゆうぎおう, YU-GI-OH!)は、高橋和希による日本漫画および、それを原作としたメディアミックス作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1996年42号から2004年15号まで連載された。2022年7月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は4000万部を突破している[1]
(Wiki引用)

アニメに於ける遊戯王は、
デュエルモンスターズ」シリーズのMAD・音MADで使用されている
海馬社長のエネミーコントローラー」や「バーサーカーソウルでボコボコにされる羽蛾」等
例を挙げれば枚挙に暇がありません

しかしながらカードゲームとしての遊戯王はあまり浸透していないといった印象です

そもそもとして
・普段カードゲームをしない人
・興味はあるけどどこから入ればいいかわからない人
・昔やってたけど今の環境がわからない人

といった感じに始められないみたいな人も居るのでしょう。

そもそも音MAD界隈で遊戯王サーバー、あると思うけども自分が知らないだけなんですけど

音MAD遊戯王スタートダッシュをやるとした場合の懸念点

音MAD作者遊戯王スタートダッシュをもしやるとした場合、
複数の問題があります。
ネガキャンとかではなく深刻だなぁと感じている問題です




1.プレイスタイルが多い


一つ目にプレイスタイルが多いというものです。
遊戯王には大きく分けてOCG(通称:紙)・TCG(海外版の遊戯王)・MD(マスターデュエル)・ADS(Automatic Dueling System)
※今回はラッシュデュエル・デュエルリンクスは除外しています

上記のどれで始めるかは個人の環境に左右されやすく、企画としてやらない場合でもルールを覚えたり実際にやるというハードルが高くなりがちです。

それぞれいいところ・わるいところがあり、一長一短というやつです


マスターデュエルの場合

マスターデュエルスマホアプリ・Steam・switch・PS4/5・XBOXONE/X|Sで遊ぶことができ、基本プレイが無料なため
今新規で始めるのであれば一番適しているプレイスタイルだと考えます。


しかしながら好きなデッキを組むに渡って、ジェム(ゲーム内でパックを買うのに必要な通貨)が必要となります。
そのジェムを使ってパックを買い、狙いのカードを出すもしくは、
要らないカードを分解し、作りたいカードと同レアリティのカード3枚分のポイントを集め、好きなカードを生成する。
といったものです

ジェムを手に入れる方法が原則として課金を行うか、ランクマッチを行いランクを上げた際に貰うデイリーミッションをこなす
というものになり、普段ゲームをしない人やデイリーという概念が苦手な人が毎日ゲームをプレイしなければならないという問題が発生します。

カードの入手には前述したとおりジェムを集め、パックを買う必要があります。
汎用性の高いカードやテーマ内での貢献度の高いカードはレアリティが高く設定されており、集めにくいですし、
なにより自分の作りたいデッキが出来上がるまでは仮でデッキを組んでやらないといけないというのもかなり薦めにくさに拍車をかけています。

比較的古めのテーマには狙いのカードを集めるのに適したシークレットパックがありますが、シークレットというだけあり出すのに条件が必要であり
そのパックに収録されているSR以上のカードをポイントを使い生成」と言うどちらにせよカードを生成するためのポイントが必要な他、カード生成後シークレットパックの出現時間が24時間しかないため
課金をしないのであれば予め多くのジェムを用意してから臨む必要があり
シークレットパックという存在があってなおデッキを組むまでにはかなりの時間を要します。

後は、OCGの環境で使えるカードが追加されるのが早くても大体半年後になり、新規で追加されるカードを待たないといけなくなります。
OCGのカードをきっかけに始めたいといった人の場合はマスターデュエルに入っていない恐れがあるといったものです。

後は、紙とMDを両方する人にしか関係ないですが
禁止と制限のリストに多少の差異」があります
BO1しか存在しないマスターデュエルならではの制限であるということですね
後は紙での制限改訂は3か月に1回のペースですが、マスターデュエルでは月1で改訂されます
大きな制限である場合はそのテーマの格となるカード(1枚デッキに入ってるだけでも十分強力なカード等)が制限されたり、
小さな制限であれば素引き(カードの効果によってデッキからのサーチが出来ず、通常のドローでのみ引き入れる手段があるカードのこと)前提のカードの引き入れやすさを下げる目的の制限などがあります。

細かい改訂が多いマスターデュエルでは紙では見られなかった環境の変化を多く楽しむこともゲームの一つとなってきますね。

最後にマスターデュエルでプレイを始める大きなメリットは
一度デッキを組んでしまえばある程度は安定して遊べることや汎用性の高いカードは一度手に入れてしまえば4枚以上集めなくとも
複数のデッキに入れて遊ぶことが出来る
現実のカードではそのデッキの数だけそれぞれのカードを用意しなければならない、差し替えなければならないですがその必要がないのはデジタルの大きな利点だと思います。


OCG・TCGの場合

続いてOCG・TCGで新しく始める場合についてですが
こちらもですが言うまでもなくデッキを組むためのカードを自分で手に入れる必要があります。
テーマによってはストレージ(カードショップではよくあるノーマルのカードを1枚20~30円ほどで大量に売っているケース販売がある)を漁ればほとんどのカードを入手できるのですが、
環境テーマや汎用的なカードはストレージだけではさすがに見つけ出すことは厳しく
シングル買いをし、それに応じたお金が必要となります。
あとはマスターデュエルと同じで汎用的な効果を持ったカードの値段は高く設定されがちなのですが、
今度発売されるタクティカルトライデッキはそういった汎用的なカードが多く入ったテーマデッキを格安(一箱税込み1100円)で手に入れることができ、おそらく新規に向けたアイテムとしては最強のコスパだし、汎用カードを多く持っておきたい現プレイヤーですら垂涎ものです

名前だけは有名になってるんじゃないかという
増殖するG灰流うらら・墓穴の指名者が2枚採用されており、ほかにも汎用性が高い無限泡影なども入っていてとにかく安い。
ノーマルであってもこれらを購入しようとするだけで1100円なんて余裕で超えるのでとても安いことがわかります。
このように最近では新規参入を意識した要素を最近多く取り入れており、
プレイヤーにも優しいですね。

後は、紙での遊戯王ではマスターデュエルと違って普段のデュエルで使えないカードであっても生成する必要がなく、復活する見込みがなさそうな禁止カードであれば大抵の場合は格安で手に入る場合が多いので
レギュレーションを個人で設定して身内で大会をする等の行為は気軽にできますね・・
しかし音MAD界隈で紙の遊戯王大会をする場合はもっとハードルが高いことがあります。
オフ会をするか、ウェブカメラでの撮影環境下のオンラインリモートデュエルをする以外に方法がないということでしょう

リアル露出をしたくない人が多く存在する界隈でこれはさすがに無理だなというのが率直な感想です。

紙で始める懸念点は他にもあり
カードの処理を機械でやってくれるマスターデュエル等と比べて自力でやる必要があるので
正しい処理が出来てなくても相手が指摘しなければそのまま続けられるため
それによって不利益が生じる場合もあるという点です

例えばカードの発動と処理に時間差があるカードは忘れがちなので注意しないといけません(例:烙印竜アルビオン等)

墓地に送られたターンのエンドフェイズにデッキからカードを持ってくることが出来る

逆に言えばそれらをクリアできるのであれば
実際のデュエルを交えてゲームを教える場合は
マスターデュエル以上にゆっくり教えることができるので
初心者にルールを教えたいというスタートダッシュの趣旨には一番向いています。


ADSの場合

ADSってなんぞや?って人の為に軽く説明を先にしますと
最初の紹介文にも書いたようにAutomatic Dueling Systemの頭文字をとっていて、デュエルのシミュレーションを主な目的としたツールの一種となります。

このツールの凄いところはマスターデュエルやOCG・TCGと違って
起動環境にあるPCがあれば完全無料で遊べる点
最新カード、海外限定カード等の公式のデータに入る前のであっても効果が判明しているカードであれば使用可能な点
CPUを相手としてカードの試しが可能な点
手札やドローカード調整して状況再現等のシミュレーションができる

公式ではできないことが多くできてしまう為
現役のプレイヤーが新カードを試すために愛用しているツールの一つです

しかしながら非公式であることやシミュレーターとしての要素が強いので
交流には向いておらず初心者に進めづらいというのが本音です

カードゲームとしての遊戯王の魅力も伝わりづらいので一番金がかからないくせに勧められない致命的なツールだなという感想です。


2.最近のカードはテキストが長い

遊戯王というゲームを理解するうえで必要なのは
カードの効果を理解する」ことです。
これさえできれば遊戯王を遊ぶことができます。

しかしながら遊戯王ではこれが難しいとされているのだ



こういうのはなぜかというのは想像に容易いだろう


長い
のだ

テキスト


テキストフォーマットはだいぶ一新されてわかりやすいものとなっていますが、
新しいカードは効果の欄が非常に長く、効果を1個とって読むにしても大変です(新規じゃなくとも読むのに骨が折れます)

初心者に教える際は出来る限り簡潔な効果を持つカードのみを採用したデッキでチュートリアルをする等で基本的なことは教えることができますが

実戦での話となるとやはりそれだけでは厳しく
マスターデュエルでは持ち時間が存在し、
0秒になると強制で敗北となります。
初めて最初の内は対戦相手が自分の知らないカードを使ってくることも珍しくなく、自力で読んで理解をしていくとなると当然時間が足りません。
負けて理解するとか以前で何もわからんまま負けてるといったこともザラです



例として今OCGでもマスターデュエルでもよく見かける
「スネークアイ」というテーマのカードの一枚
蛇眼の炎燐(スネークアイズ・ポプルス)」を見ていこう

①②③すべての効果がテーマ内でシナジーしてて強力だぞ!

いかがでしょうか?
環境で見かけるカードと言ったので何度も見ていくうちに
「あ、このカードはアレだな」となるのでまだいい方かもしれません
(こいつはヤバいカードと覚えておけばいいし)


OCGの公式大会等でも試合時間は決まっており、その時間までに勝負がつかなければ両者敗北だったり、
最後のターンが終了時にライフが多い方が勝ち等の特殊なルールが適用されてしまいます。
大会に出るような人たちは事前に環境で出そうなカードの効果は
理解して対策を講じるためにデッキを組んでいたりするわけですが、
実際直近であったワールドチャンピオンシップ日本代表決定戦では
大会前日に新弾が発売されたのものあり、新弾のカードを使用して大会に出場する人も少なくはなかったのですが
効果を把握していないからとテキストを確認している時間が増えて両者敗北となった試合も多くあったそうです。


始める前から筆者がハードルを上げてはいけないのですが、最終的にこれが出来るか出来ないかが多分このカードゲームを続けられるかの分岐点だと思ったので書いた次第です。


3.このゲーム教えられる現プレイヤーがいるのか

これが一番の問題かもしれない

もしこの企画をやるに渡ってアドバイザーを募集するのであれば
自分も参加することになるのだが、

恥ずかしながら自分でも正直遊戯王を理解していないところも多いのだ

初心者に対してなのでそこまでガチガチに教える必要もないとは思うのだが
ルールや処理、カードの効果なんかは自分でもまだ自信がない点が多い

しかしながらこのゲームの一番の魅力はやはりカードデザインであったり
テーマデッキであればテーマ内での動きの美しさ、
カード同士のシナジーを考えることの楽しさにあると思うので

どうせ教えるなら本気で教えたい。
そう考えてるのもあり自分には力不足なのではないか?
そんなことも考えてしまう(考えすぎなんだけども)

そもそもとして遊戯王を始めたいというユーザーが居なければ
この考え自体が机上の空論である為無駄であるとは言ってはいけない。




総括

だらだらとここまでで5300文字も書いてしまった

何度か見直しをかけてはいるが
おそらく文の前後がグダグダしているところもあり
それはとても申し訳ないです
普段文を書かないくせにこういった長文を書きたがるので

結局言いたいことってのは

遊戯王ユーザーと多くかかわりたい!
遊戯王の話がしたい!
始めたい人が居るなら教えたい!
教えたいけど結構複雑だしどう教えたらいいかわからない!

これです。
もし興味がある、自分遊戯王好きですみたいな人がいたらぜひお友達になりたいのでその時はお願いします。

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