光の啓示01

光の啓示「第1章 3つの選択」

第1章 ダブルレインボーのつづき、3つの選択。

AYUに戻った私は昨日からの疲れがどっと出たのか、
気持ちが落ち着いたせいなのか、
倒れるようにベットに横たわった。

気が付くといつも夜9時ごろ流れてくる音楽が聞こえてきた。
もうそんな時間なのか、

バリ島に来たことのある方は聞いたことがあると思う。
曲名はDegung Sundanese 

心地いいメロディー、落ち着く・・・。

私は知らぬ間に、深い眠りについていた。

バリ2009 049

ふと気がつけば、雄鶏の鳴く声。
朝だ。

いつものごとく
ワヤンの”マカーン パギ”(朝ご飯)。

相変わらず乗りがいいな。

タカ:今日はどうするの?

そうだ、
もうすぐビザが切れるのだった。

私:今日じゃなくて、あと1週間でバリを離れるか、どうしようか迷っている。

昨日アートをこころざす決断したはいいのだが、何から始めていいのやらさっぱりわからない。

これからアートを始めるにはどうすればいのだろうか?

このままバリに残って、絵をまなぶか、
予定どおりにこのあとオーストラリアとニュジーランドへ向かって
旅を続けるのか、

それとも、
日本へ帰国してアート活動を始めるのか。

この3つのうち、どれがいちばんベストなのかな?

しかし、ここ数日は決断の連続。
その中でも今回はこれからの人生にかかわる重要な決断。

ここは冷静に消去法でいこう。

まず、1つ目はどれを消すか、
そうだな、
オーストラリアとニュジーランド行きはやめよう。
のんきに旅を続けている場合じゃない。

次はどちらにするか、
これで今後
全ての運命が決まる。

バリか日本か?
どっちだ?

よし、ここはバリに運を任せてみるか。
コイントスで決めよう。

表が出たらバリに残る、
裏が出れば日本に帰る。

これでいってみよう。

私:少し待ってワヤン。

ひとり部屋に戻って100ルピーコインを手にした。

この100ルピーで運命が決まる。
表か裏か?

深呼吸をして上を見る。
フゥ~ッ!


そして、右手の親指で100ルピーをいきよいよく弾いた。

画像2

弾かれた100ルピーはまっすぐ天井に上がり落ちてきた。

すかさず左手の甲と右手の手のひらでキャッチ!!

さあ、どっちだ!?


つづく

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