光の啓示01

光の啓示「第1章 ガネーシャ神!!」

第1章 キャンバスとの格闘のつづき ガネーシャ神!!

いつものように、ニワトリの鳴く声。
朝だ。
バリ島の滞在もとうとう最終日。

スタッフのワヤンが、いつものごとく
”マカーン パギ”(朝ご飯)と部屋に来た。

ハニーバナナトーストとスクランブルエッグ
そして紅茶の朝食も今日で最後、
なごりおしく食べていると。

ワヤン:今日は最後だから、バリアンにあいに行こう。

私:バリアン?なに?

ワヤン:デワ・アユ。

私:デワ・アユ?なに?

ワヤン:行けば分かる。

私:・・・・・。

ワヤンのことだからいろいろ考えてくれているのだろう。

そのあとは、昨日の初作品の話で盛り上がり、大笑い。

ほんと、うまがあう。

朝食をすませバリアンのとことへバイクで向かう。

今日は山の道をひた走る。

ウブドからけっこう離れた村についた。

バイクを降り、ワヤンの後をついて歩いていき一軒の家についた。

デワ・アユ。

肝っ玉母さん風のふくよかな女性がでてきて、
私にむかって合掌。

私もつられるように合唱し、あいさつをした。

今日はなんだか様子がちがう。

ワヤンは女性とバリ語で何か話している。

私には、バリ語はさっぱりわからない・・・。

数分後、その女性に小屋に案内され中に入った。

そこには石のモニュメントみたいな数個の石が置いてあり

ワヤン:そこの前に座って目をつむって神様にあいさつして
といったので、いわれたとおり。

あいさつをした。
そして立とうとしたら

ワヤン:瞑想してといってきた。

瞑想?
まあいいか、いわれたとおり瞑想をした。

しばらくすると、前の石のモニュメントからなにか凄いパワーを感じた。
何かにつつみこまれるような感覚。

あの滝からあらわれた光が、額をつらぬき(そんな感覚)、
あのメッセージを聞くまでは、
神や超常現象のたぐいは一切信じなかった私が、
あれ以来、なにかを感じるような人間になったのか・・・。
すべての感覚がぜんぜん違う。

異次元に来たというか、
パラレルワールドに入りこんだというか
すべてが同じようで、
すべてが違うのだ。

その前の自分とはまったく違う自分になったような感じ。
ここは、異次元なら少しは理解できる。

時間がどれくらいたったのか、
しばらくすると

ガネーシャ!!

ガネーシャ01

ガネーシャ神が現れた。
ようにみえた。

なんでガネーシャ神が目の前に?

やっぱりパラレルワールドだ。

ここは、世界がちがう場所なんだ。

タカ。

ワヤンの呼ぶ声で我にかえった私は、
いまのは、確かにガネーシャ神と思った。

なにがおきた?
ホント違う人間になったみたいだ。

小屋を出て、デワ・アユの家を出ると
今度は、車で山道を移動、
その後車を降りて徒歩でジャングル奥へ歩く。
どこへいくのかな?

それにしてもさっきのガネーシャ神が気になる。

無口に歩いているのだか、
このジャングルも磁場が違うのか、何かのパワーを感じる。

ジャングルが開けたと思ったら小川を渡り、
しばらくすると布が巻いてある大きな樹についた。

根元には自然石を組んだだけのしっそな祭壇。

もしかして、日本で言うと御神木というやつかな?
その前に立って、合掌。ごあいさつ。
あー、なんか心地いい。

あいさつがすんだら、ランチタイム。
もう昼かぁ。

デワ・アユたちが道沿いにあるかまどで料理して、
山菜と魚、スープ、ご飯の質素な料理。
バリに来て一番質素な食事だ。

いただきます。

なにか、ホントにバリニーズ(バリ人)になった気分。
午後からは、なにがおこるのかなと思いつつ、
山菜をいただくのであった。

つづく


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1989年の夏、私がアート活動を始めたきっかけになったある出来事から現在に至るまでの経験や出来事を記憶にある限り綴っていきます。

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