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せんせい、あのね(昭和59年11月21日)

「あそんだこと。」
きょう二年せいとじてん車にのってあそびました。
ぼくが二年せいのじてん車にのって、二年せいの人が、ぼくのじてん車にのりました。
じてんしゃに、のってみたら二年せいのじてん車のほうがのりやすかったです。
それで二年せいの人が「ぼくのじてん車とかえっこしよう。」といったけどぼくは「いや。」といいました。

(先生コメント)じてん車をとりかえるなんてやっぱりいやですよね。せっかく、あたらしいじてん車をかってもらったのに。ずうっとのりつづけているうちにいつのまにかなれて、ぴったりののりやすいじてん車になるとおもいますよ。

(母親コメント)せんせい、あのねを読むのを楽しみにしています。この計画をしてくださって、ほんとうに感謝しています。私自身が子供の知らない部分とか、本音とか、又外でどんな友達と、どんな遊びを楽しんでるのかもよくわかります。ちょっぴり親の批判したり。
こんな表現で先生にわかってもらえるかな、と思っても、ちゃんと先生はわかってくださってる。さすがだな、と感心したり。家族中が楽しみに読ませてもらってます。
それから懇談会の時、うまく表現できなくて残念だったのですが、こんなことを言いたかったのです。先生はどんな小さなことにも忠実さが大切だということを見逃さず教えてくださっていることに感謝しています。
いつも子供には「先生が教えてくださることは1つも無駄なことはないのだから、しっかり学ぶように。友達と仲良くも大切だけど、先生に敬意の欠ける態度は絶対にしてはいけない」ことを教えています。これからもよろしくお願いいたします。

(母コメントに対する先生コメント)お便りありがとうございます。あのねの返事を書く時は私にとってもとても楽しい時間です。いつも子供の気持ちに共感できる教師になりたいと思っているのですが…。

きょうは、唐突に書かれた母親のコメントと、それに対する先生のコメント。
母親もよく教えてくれていたし、先生も子供たちに真摯に向き合ってくださていたのだなぁ、と。
なんか涙が出ました。

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