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思いがけない新生活需要?

「なんだこの写真?」とお思いですよね?

 今、あちこちで卒業式・入学式がとりやめになり、ビジネスパーソンは自宅勤務が余儀なくされ、社会全体に外出自粛が促されることにより、需要の滞りが心配されています。そして毎年、新年度への移行タイミングで行われる「新生活フェア」も、今年はすっかり鳴りを潜めていると感じてます。いつが入学式・入社式になるのかも不明な中で「新生活、これを買って新しい気分で!」といっても、全く盛り上がらないのも、無理はないと思います。

 私の家も、まさにその状態。娘が今年から高校に入るのですが、入学式がなくなり、学校の始業も延びに延びていつになるのやら。。。そういった状況なので、うちも教科書・制服などの必需品以外の買い物はなく、4月を迎えようとしていました。

 そんなある日、長女の親友が私の家に泊まりに来ることになりました。長期の”監禁生活”の中、久々の友人と会えるタイミングでワクワクする長女はその準備のために、普段はしない家中の掃除をせっせとしていました。その彼女が風呂掃除をしている時、こんなことを言ったのです。「お父さん、お母さん。うちの風呂フタって、すごく汚れてるね。そろそろ代えたら?」

 これを聞いて、私も妻もビックリ。お風呂掃除は私か妻が担当しており、確かに「キズがついてきたな」とか「カビが生えてきたな」とか思うところはあったのですが、毎日毎日掃除する中で慣れてしまい、何とも思わずに使い続けていたのです。ただ中学を卒業するという節目で、友達とも久しぶりに会う娘の状況からすれば、このタイミングで家を完璧にしておくのは、とっても重要。普段掃除をしている人にはない、つまり「日常の習慣では気づかない、新しい視点」があったからこそ「代えてみたら?」という素朴な提案に結び付いたのだと思うのです。

 高校受験終了のお祝いもさしてしてなかったので、さっそく風呂フタを購入。買った瞬間はさして気づきませんが、実際お風呂場で比べてみると、ものすごく美しくなってビックリ!(今までの風呂フタと比べたのが冒頭の写真です)。そして不思議なもので、風呂フタが美しくなると、すでに使い込んで色あせた風呂ガマが隠れ、お風呂全体がリニューアルされたような気分になり、お風呂に行くのが楽しみになるんですよね。w

 こういう「家庭内の、長い間使い続ける商品」っていろいろあると思うのです。金額の大きいものでは家の壁紙・カーテンとかありますが、それ以外にもクッションとか、お風呂・トイレ・台所のマットとか…。ただいずれもが、日々の生活で古くなったことに気づかず、そのまま使い続けている状態のものが大半なのではないでしょうか。

 自分・子供が、卒業・新生活を迎えるにあたり「パッと何か買おう・どこかに行こう」という目論見で蓄えをしていたご家庭は多いはず。それが新型コロナウィルスにより、消費も起きず、みんなが家の中にこもっている状態。そんな”浮いたお金”が現在、いろんな家庭に隠れている気がします。 今、テレワーク関連の需要拡大があちこちで話題になっていますが、それ以外にも「普段、なかなか買い換えてもらえない家の中の商品」を扱っている事業者の方は「こんな時だから、せめて家の中のものを買えて、リフレッシュみませんか」という提案チャンスではないかと、風呂フタを変えて、お風呂タイムが向上した私は思っているのです。

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