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FUJIFILMと夏のポートレート。好きな人と防波堤を歩きたかった高校時代。


前回、久々に投稿したnote「夏の雨とFUJIFILM」
何故かnote公式さんがオススメとして紹介してくれたので、思わぬ反響を頂きまして(汗 
驚きましたが、嬉しかったです。



ただね。



そんな事なら、あんなふざけた感じじゃなくて、、、もっとちゃんと書けば良かったですよ。


もっとこう、、、写真の技術的な事とか?写真との向き合い方とか?フォトグラファーっぽいカッコいい事を書きたかった。


「構図ですか、、、?
んー、、、そうですね、、、自分はあまり気にしないですね。構図で人の心は動かないので、、、えぇ。」


みたいな事を言って、天才肌感を醸し出しつつ、あまり多くを語らない寡黙なフォトグラファーという設定にしたかったです。


だけど、もう叶わない。
取り返しがつかない、とはこの事。



でもいい事もありまして。




「noteに写真あげても見てくれる人いんのかなー、、、」



そんな風に思ってたんですよ。最初は。
でも、インスタやツイッターとはまた違って、写真界隈ではない人にも自分の写真を見て貰えたというのは嬉しかったです。



中にはわざわざTwitterのDMで連絡をくれた方もいて。


「初心者なんですけど、どのカメラを買おうか迷ってて、それであのnoteを見てFUJIFILMに決めました」、みたいな事を言ってくれて。本当に嬉しかったです。



まぁ、だからといってFUJIFILMは僕に何もしてくれないんですけど。



前置きが長くなりました。
前回のnoteを書いた後に、インスタで「撮影後記としてnoteを書き続ける」みたいな事を言ってしまったので、ちゃんと書こうと思います。言わなきゃよかった感がハンパないです。


前回は鎌倉で撮影したんですが、そもそもあの日は鎌倉ではなくて葉山で撮影する予定だったのです。
でも急に雨に降られたので、雨でも成立するロケーションとして急遽鎌倉にしたというだけで。。。


今回はそのリベンジで、元々の想定だった葉山にやっと行ってきました。



葉山は割とノスタルジック



葉山ってオシャレなスポットだと思ってるっしょ?いや、そうだと言ってくれ。


なんか、カフェとかレストランがいちいちオシャレで、テラスハウス的なノリというか。別荘も多いですしね。


確かにそういうエリアもありますけど、実は割と「懐かしい日本の夏」みたいなノスタルジーが漂う町でもあります。
海水浴場はパリピと家族連れ混んでますが、ちょっと小道に入ると静かでゆっくりとした時間が流れてたりするのが葉山の面白いところ。


今風にいえば"Chill"という感じなのか、、?


どうでもいいけど、「チルしよ」とかいうパリピが嫌いです。


今回は一色海岸のあたりから近代美術館あたりまで歩きつつ、そこから、真名瀬のエリアまでバスに乗って移動、という撮影プランでした。


モデルは前回の鎌倉に続きNatsuさん。


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Body:X-H1 / Lens : XF55-200mm 


道路から一色海岸に出る手前に南国っぽい木があったので。
葉っぱのグリーンと赤のワンピースが補色になっていい感じです。
カッコカワイイ。


なんですかね、このH.I.S感、、、というか旅行のパンフレット感。


「見つけた。ワタシの夏。」


的なキャッチコピーを入れたいです。


ハヤマのコミチ


ハヤミモコミチ、みたくなってる。

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これは下見にいった時に撮った写真。
童心に帰りたくなる瞬間です。


井上陽水の「少年時代」が聞こえました。


ここは「しおさい小道」といいます。
人の往来が割とあるので、被写体以外を入れたくない場合は、シャッターチャンス粘り強く待つ必要があります。


奥の方が海になってますので、望遠で圧縮効果とか出して撮ったらえぇんちゃうの?知らんけど。


画像3

Body:X-H1 / Lens : XF35mmf1.4R 


こちらは美術館の近くの別の小道。
特に名前はない道だと思います。


この琉球感。


パリピ達の喧騒から離れた、静かな時間が流れていました。


大事な事なのでもう一度いいますが、私は「チルしよ」などというパリピが嫌いです。


画像4

Body:X-H1 / Lens : XF555-200mm 


海へ出ました。


小道を抜けると海が広がってる光景はなんだか感動します。



真名瀬のバス停へ


画像5

Body:X-H1 / Lens : XF350mm f1.4R 


真名瀬のバス亭は有名ですよね。
インスタ映えするバス停として有名になって、ポートレートを撮ってる人も沢山います。


ちなみに、真名瀬と書いて「しんなせ」と読みます。
まなせ、ではないです。私は人生でこの撮影の日までずっと「まなせ」だと思ってました。。。


白くて小さいカワイイバス停です。


ちょっと話は逸れますが、この撮影は8/8でしたが、ちょうど12時くらいかなぁ。バス停の真横でガッツリとライティングの三脚立てて(しかも2灯)、その間にモデル立たせて撮りまくってた、デブでハゲでタンクトップ着たオジサンがいたのだけど。



バカなのか?



邪魔やねん。
そこはお前がライティングスタンド立てて日中シンクロ的な事やる場所ちゃうねん。バス乗る人が待つ場所やねん。



あーゆーアホがいるから、どんどんと撮影できる場所が減るワケですよ。



まぁ、あのハゲデブタンク野郎にこのnoteが届くコトはないのかも知れないけど、もし見ているならばお前に言いたい。





ハゲとるやないか。



すみません、ただの悪口になりました。
人の迷惑を考えましょう。




そのハゲの写真を見る事もないけど、僕がそこで撮った写真の方が絶対に素敵なので貼っておきます。


画像6

Body:X-H1 / Lens : XF35mm f1.4R 


画像7

Body:X-H1 / Lens : XF35mm f1.4R 



防波堤と恋



真名瀬のバス停から少し歩きます。
漁港の船の横の道をまっすぐ。
すると、海沿いに防波堤があります。



ちょっと聞いていいですか?



防波堤って、青春の象徴みたいなとこありません?



なんだろう、ポカリか何かのCMだと思うんだけど、、、



イイ感じの高校生の男女が帰り道、女子が防波堤の上を歩いて、男子が下をチャリ押して歩きながら会話するやつ。



モデルのNatsuさんにも伝わったので、多分、世代を超えてのデフォルトなはず。



そういう


高校時代を


過ごしたかった。



そもそも、バスと電車で通学してたし、何よりも通学路に海が無かった。1%もその要素が無かった。



あんなに日本全国に浸透している「青春の在り方」なのに。



僕にはそれがなかった。



そう。



なかったんだ。



そんな事を考えながら歩いていると、




「防波堤が近くにある高校には、イイ感じの青春を送るための校則がきっとあるんですよ」とNatsuさん。




天才か。




校則


【青春について】


1. 下校時、イイ感じの男女に限っては、防波堤を歩くものとする。



2. その際、女子生徒は防波堤の上を、両手を広げてバランスを取る仕草を交えつつ歩行するものとし、男子生徒は下を自転車を押しながら歩行するものとする。


3.互いに安全上の細心の注意を払うものとし、雨天時など波が高く危険な日には行わない。


4. 上記は夏服期間のみ許可される。


5. 上記の際、女子生徒はポニーテールが望ましく、男子生徒はスポーツやってる感のある爽やかな髪形が望ましい。


6. 快晴の日においては、ポカリスエット(青色のスタンダードよりも水色のイオンウォーターの方が望ましい)を時折、太陽にかざしつつ、眩しがる仕草を交えるものとする。


7. 上記は「イイ感じ」である場合に限定される。交際に発展した場合は速やかに、「防波堤での歩行」から「防波堤に座って語り合う」に移行する。


8. イイ感じである事に加え、野球部員とそのマネージャー的な設定があると尚、良い。そこで仮に「甲子園に連れていく」といった約束をしたにも関わらず連れていけなかったとしても、きっと想いは伝わっているはず。


8. どちらかが一方的に「イイ感じだ」と誤解し、防波堤歩行を行う、あるいは相手に強要した場合、停学処分とする。


9.  ポカリスエットの変わりにアクエリアスを使用した場合、停学処分とする。


10. 渇きを力に変えていく。ポカリスエット。



今、せっかく撮った写真の空気感が台無しになりました。



下らない話も交えつつ、防波堤でのエモい写真を撮りまして。


画像8

Body:X-H1 / Lens : XF35mm f1.4R 

画像9

Body:X-H1 / Lens : XF35mm f1.4R 


画像10

Body:X-H1 / Lens : XF55-200mm



最後の方、期せずして、Natsuさんが防波堤を歩き、僕が下を歩いて撮ってたんですが、その青春のテンプレに自らを置いて分かった事がありました。



会話きついわ。



下にいる方はめっちゃ上向かないといけない。
上を歩いてる方は足元に注意を払うので、会話どころじゃない。



というワケで、CMのようにナチュラルに会話して防波堤で青春をするのは不可能だという結論で一致しました。



最後に


というワケで、撮影の技術的な事など一切なく、くだらない話に終始する形で終わりを迎えている自分に愕然としています。


葉山というエリアは写真を撮ってて凄く楽しい場所です。
一本、なんとなく道を入るだけで、予想もしなかった景色が広がっていたり、画になる風景があったりします。


夏に葉山でポートレート。


ベタといえばベタですが、ちょっと歩いてみるだけで、ネットには載ってない素敵な場所が沢山見つかるので、是非、お気に入りの撮影スポットを見つけて下さい。


このnoteですが、基本的に撮影場所は書くコトにしようかなと思ってます。ちょっとでも誰かのロケハンの役にでも立てば嬉しいですし、同じ場所で他の人が撮った写真も見てみたいなーとか思ったり思わなかったり。
なので、撮影場所を書ける撮影の後だけ書こうかなと。


ちなみに、葉山に行ったらマーロウのプリンをお土産にどうぞ。








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