井の中の蛙(30歳)は空を眺めてた
こんなテーマで投稿しておいてなんだけど、おそらくつい半年前の僕は
年齢のわりに誰よりもどこにも行ったことがないやつだった。
学生の頃は自分からなんのアクションを起こさなくてもイベントが勝手に発動し、巻き込まれ、出かける機会はあったと思う。
ところが社会人になると自分の趣味か、周りに旅行好きがいないとマジで家と職場の往来になった。もしくはたまに近場の徘徊をする程度。
気がついたら関東平野の中で5年間過ごしてた。
中学校の時にろくに地理の勉強もしてなかったので、はっきり場所の把握ができているのも東日本までがいいところ。
とは言え、休日に家から出るほど気になる場所もなく、【予定はないけど休みは出かける】マインドも持っていない僕はただインドア生活をおくってた。
だったら友達の行きたいところについていく形でなら楽しめそうだな!
と思い周りを見渡してみた。
男の30歳ならまだ未婚の野郎どもがいるだろと。
ところが、気がつくとみんな結婚してるわけ。
「晩婚どこいった?聞いてた話と違うぞ、、」って感じ。
誰かの旅行についていく計画は早々に破綻し、ふりだしに戻る。
ただ周りが結婚すると自然と将来を考えてしまうのが人間のSAGAで、自分も何かしてみようと転職することに。
この決断は意識してから1ヶ月も経ってないのは自分でも驚き。
一旦辞めて、有給と無職の期間でざっと3ヶ月はプー太郎を経験。
人生初の無職は思いのほか自由度が高く、開放感に包まれてた。
しかも有給期間は何もしなくてもお金が入ってくる夢システム。
「毎日が日曜日!」
「いつ寝て、いつ起きても良い!」
時期的にも夏休みをもらった気分だった。
元々早起きで、朝早く起きては本を読んでみたり、Netflixやゲームをする日々を過ごしていた。はっきり言って自堕落。
そんな誰と会うわけでもなく、なんとなく過ごす中で、
ふと不思議な気持ちが芽生えたのを感じた。
「家の中に居続けるの流石にもったいなくねーか?」
アウトドア精神の誕生である。
とはいえ行きたい場所があるわけでもない僕は困った。
一時期フィットで日本一周するかなと思ったりもしてみた。
みんなここに行きたいってどうやって思うんだろう。もはや病気。
色々と探す中で、月一で地方に旅行するコミュニティーに出会った。
正直不安しかない。まったく知らない人と旅行なんて、、
しかし直感に従い、というか考えているうちに面倒になって申し込んでしまった。
「やらずに後悔よりやって後悔」精神である。
実際に参加してみるとそこは年齢も性別も仕事もバラバラ。
今までの学生時代、職場の交友関係でしか生きてこなかった僕にとっては未知との遭遇しかなかった。
世界が違うから話すこともそれぞれ違い、刺激的。
毎回行き先は違うけど、今ではどこに行くかよりもそこでの出会いの方が目的になっている。
僕みたいな自分でどこかに行こうという、「習慣」が無い人間には合ってたと思うし、そこでの活動をきっかけに個人的にも旅行に興味を持つようになり世界が広がった気がする。
長々と書いてきたけど、僕にとっての「わたしの旅行記」とは人との出会いです。
どこに行ったかによって地域の知識は変わるけど、思い出す時には誰かのことが浮かんでくる。
複数人で行けばその時のメンバーとの談笑や近況、夜の飲み会。
ひとり旅ならお店の店主や他の旅行者かな。
何ヶ所か行くうちにどこに行ったかはうろ覚えになるけど、どんな人に会ったのかは覚えてるから僕にとってはそうなんだろう。
人生100年時代とはいえ元気なのはいつまでか分からんし、
そもそも明日に死ぬかもだし。
井の中の蛙は空の広さに満足せず、大海を知り、他の生き物との交流を深めます。
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