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美109「モネが奥さんのカミーユや息子のジャンを描いた絵は、モネの家族への愛情が、はっきり読み取れます。セザンヌの絵は、家族への愛情は読み取れません。が、私はセザンヌの絵の方が、好きです」
「アートノート109」 腹心の教え子のM子が描いた絵を、ごくたまに見せてもらったりする。私は、M子が高校生だった頃から、彼女の絵が好きだった。担任だった頃は、彼女に紙芝居を作ってもらった(多分、その紙芝居を私も声を出して読んだ筈だが記憶にない)。卒業する時は、卒業文集の表紙の絵を描いてもらった。大学に進学し、その後、社会人になっても、時々、勤めている学校に絵を見せに来てくれた。彼女が結婚をする時、今後はもう、気軽に彼女に絵を描いてくれとは頼めないので、
美#102「STEAM人材のAは、アートのことで、アート的な視点を持って、人間にとって、新しい価値を創出するということらしいんですが、絵に描いた餅以上に、曖昧な言葉の文(あや)って感じがします」
「アートノート102」 2019年の秋、上野で開催されたコートールド美術館展は、開催者一推しのマネの「フォリー・ベルジェールのバー」とルノワールの「桟敷席」、ゴーギャンの「ネヴァーモア」の三つを重点的に見るつもりで出かけた。が、結果として、一番、強烈に惹(ひ)かれて集中して見たのは、モネの「アンティーブ」だった。この展覧会では、モネの「秋の効果、アルジャントゥーユ」も出展されていて、客観的に見て、アートとしての価値は、こちらの方が、より優れていると