ガラスの向こうの世界

ー息子が見ていた世界

息子(3歳)が最近、夜寝ない。夜遅くまでずっと起きていることがある。いつも3人で川の字で寝ているのだが、昨日は布団の上をフラフラしながら起きていた。明日も保育園。早く寝てほしいと願う自分をよそに息子はテンションが上がっていた。


ふとカーテンを開けて息子が止まっているので、寝転んでいる妻と僕は「早く寝よう」と息子に言った。そしたら、「パパ、バイバイ(パパのいうこと嫌だ)」と嫌がる息子。少し苛立ちを覚えたが、なぜ息子がカーテンの外を見ているのか少し気になったので起き上がって真っ暗な部屋で息子と同じ視点になることにした。


そしたら、すりガラスに移る外の光に息子は感動をしていたみたい。確かに光の写り方が綺麗だった。

「綺麗だね。よく発見したね」というと息子も「綺麗だね」と僕に伝えてくれた。「じゃああと10秒したら布団に入ろう」と伝えて10カウントした。


すんなりと布団に入る息子。すぐに寝てくれた。子どもの視線に入ることを最近忘れていた。自分としては子どもに寄り添っているつもりだったし、子どものためを思って言っているつもりになっていた。確かに大人として親としては早く寝てほしい。


ー親の願い、子どもの思い

子どもにかける思いや願いにさほど差はないと思う。でも、子どもにも共感してほしい感動や共感してほしい思いというものがあるはず。そこの視線で見て、そこの感じ方、感動を共有することで見えてくるものもある。


自分は最近反省ばかりだけど、息子の感動している世界を共感したいし、共有したい。その上で自分の思いを伝えていけたらいいのかなと思う。いつもこんなことを考えられるわけではないけれど、少しでも親として成長したい。カーテンの向こう側が教えてくれたことである。





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