学ぶとは何か
はじめに
以前、浅く広く学ぶ意味、という記事を書きました。
簡単に要約すると以下のようになります。
詳しくはこちらから。
では、浅く広く学ぶことの意味を理解したところで、そもそも『学ぶ』とは何なのかについて、考えてみたいと思います。
まず、学ぶという言葉を辞書で調べてみると以下のように出てきます。
1 勉強する。学問をする。「大学で心理学を―・ぶ」「同じ学校で―・んだ仲間」
2 教えを受けたり見習ったりして、知識や技芸を身につける。習得する。「よく―・びよく遊べ」
3 経験することによって知る。「苦労して人間のすばらしさを―・んだ」
4 まねをする。
1や2は誰しもがイメージする学び、だと思います。
3はあらゆることが学びである、とも解釈できるかもしれません。
私たちは日々経験し続けているからですね。
さて、では4はどうでしょうか。
日本語について興味があって調べたことがある人なら知ってるかもしれませんが、学ぶは真似ぶ、からきている言葉です。
つまり、昔の人にとって学ぶと言うことはそのまま真似をすることだったのです。
今回は、この『真似をする』ということこそ『学び』である、という点について考えてみたいと思います。
勉強すると真似するの違い
学ぶ、と調べると
勉強すること、
真似をすること、
のどちらも出てきました。
でも、
私はこの両者には明確な違いがある、
と思うのです。
それは、
頭の中で完結するか、
行動しているか、
です。
勉強する、
というのは本を読んだりネット記事を見たりなど、
手軽にできる反面、
現実世界での変化をもたらさないことも多いのではないでしょうか。
知識だけが増えて、人に対して理論武装したりマウントをとったりするのが関の山。
そんな人、周りにいませんか?
もしくはあなたはそうなっていませんか?
いつもと違う行動をするから学びになる
そう考えていくと、勉強すること自体はまだ『学びの半分』なのかもしれません。
そこで勉強したことを、自分の生活に活かし、今までとは違う行動をとり、その行動によって違う結果になる。
その『いつもと違う結果』から何かを知ること。
これこそが【学び】なのではないでしょうか。
たとえあらゆることを知っていても、それを行動にしていなければ、知らないのと一緒ですよね?
お菓子を食べたら太ると知っていても、お菓子をずっと食べていて『痩せたい』と言ってる人を見たらあなたはどう思いますか?
何もわかってないなぁ、と思いませんか?
それと同じです。
同じ頭で違う行動をするのは難しい
とは言っても、勉強したことをすぐに活かして違う行動をとるのは難しいのです。
なぜなら、『どんな風に違う行動を取ろうかな』、と考えている頭が変わってないからです。
あなたの頭はまだ『学んでいません』。
つまり、その変わっていない頭でいくら考えても、同じ結果になる行動しか選択しないのです。
(残念ながら無意識に)
だから学びとは『真似』から始まるのだと思います。
とにかく真似をしてみる。
それはある意味、自分の思考を挟まないこととも言えるかもしれません。
『自分にとって都合のいいことだけ』受け取ろうとしてしまいがちですが、それこそ結果が変わらない何よりの原因なのです。
あなたが勉強したそれは、あなたがまだ学んでないこと。
だとしたらそれを学んでいる人の真似をすることこそ、1番意味のある行動なのです。
とにかく無心で真似をする
最も学びの効率を上げる方法、それはとにかく無心で真似をすることです。
変われない人はこれができません。
いつも自分の考えを優先して、勝手にアレンジを加えます。
そして変わらない結果をみて、『これは意味がなかった』と結論付けます。
そんな人たちを今まで何十人も見てきました。
でもその人たちをよく見てみると、『大事なところを真似してない』ことに気づきます。
つまり、本人の中では『これは関係ない』と切り捨てたことにこそ、意味があるのです。
でも自分で判断してしまう人はそれに気づけません。
だからいつまでも変わらないのです。
せっかくたくさんの勉強をするのなら、まず無心で言われたままやってみる。
すると『自分にとって無駄だと思ってたこと』にこそ意味があることに気づく瞬間があります。
その瞬間、あなたは学んだのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
学ぶ、ということを私なりの視点から考えてみました。
今回の内容のさらに先にあるのが、守破離という概念だと思います。
無心で真似る、これは守破離の『守』。
破と離はまだ考えてはいけません。
とにかく答えをすぐに求めず、いいなと思った人やことを愚直に真似をしてみると、きっとその先にこれまでと違った何かが見えてくるはずです。
色々勉強しているけど、変わっているのかわからない、という人はぜひ参考にしてみてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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