syn学校1時間目 人の身体~痛みも病気も意味がある~
はじめに
人の身体が不調を訴えるとき、その症状には必ず意味があります。現代医学の観点から症状をただ単に抑え込もうとするのではなく、その背景にある精神的・身体的なメッセージに耳を傾けることで自分でも自覚していなかったことに気付けます。本記事では、「人の身体」とその症状の意味について、オンラインセミナー資料をもとにまとめていきます。
有料部分にはオンラインセミナーのアーカイブ動画が添付されておりますので、動画で学ぶことも可能です。
それでは、最後までぜひご覧ください!
1. 言葉遊びを楽しむ
身体と精神の関係性を表す言葉
日常的に使われる「首が回らない」「腰が重い」などの言葉は、身体的な状態だけでなく精神的な状態も表しています。東洋思想の根幹である「心身一如」の考え方に基づき、身体症状は精神状態を表し、逆に精神症状も身体状態を表すと考えられています。
例:身体症状と精神性
首が回らない:借金などの支払いで困難な状況
腰が重い:なかなか行動を起こそうとしない
胸が痛い:心苦しいことに心を痛めている様子
腹が立つ:怒りを抑えられない
今回は、それが正しい間違っている、という議論ではなく、もし精神性が身体症状に影響しているとしたらどうなるのか、という仮説のもと考えていきたいと思います。身体症状と精神症状が互いを表しているという仮説を採用すると、「病名」よりも「症状」にこそ意味が生まれてきます。
そうすると、風邪、という病名ではなく、咳が多いのか鼻水が多いのか、熱だけなのか、それによって身体が伝えようとしていることが変わってくることに気付きます。
病名ではなく、症状をみる。
その意味をまず初めに「咳」という症状から考えてみましょう。
2. 症状の意味ってなんだろう
咳の意味
咳を現代医学で説明すると、体に入ってくる異物を排除するための防御機能です。ほこりや細菌などの異物が気道に侵入し、咳受容体を刺激することで咳が生じるとされています。
つまり、身体症状としての咳は喉や気道の炎症反応や異物を除去しようとする反応であると言われています。
しかしここで一つの疑問が生じます。
同じ風邪という病名であっても、なぜ喉が痛くなる人もいれば鼻水ばかりの人もいるのでしょうか?
同じウイルスであっても症状は人によって違います。
ここに意味があると昔の人は考えていました。
(現代医学では考えることはほとんどないと思われます)
咳が出てのどが痛くなる精神的な意味の一例としては、次のようなものが考えられます。
喋りすぎ
(声を)出したいが言えない
実際に多くの人と話していると、これに当てはまることが非常に多いことに気付きます。
また後半でも触れますが、症状の精神性を考えるときの一番のポイントは、
「カテゴライズしないこと」です。
咳だからこの精神性、鼻水だからこの精神性、と分類ごとに対応を決めつけることは、風邪にはこの薬、としていることと同じになってしまいます。
精神性の難しいところであり面白いところは、「その人にとって意味がある」ということです。
また詳細は後程述べますが、しゃべりすぎてない?という言葉を聞いて「その人が思い浮かべた何か」に意味があると捉えるのです。
その他の症状例
一応、その他の風邪症状の精神性を一例として紹介します。
発熱:全身の炎症反応⇒もう限界?
倦怠感:全身の疲労感⇒もう休みたい?
めまい:クラクラする⇒もう立ちたくない?
これに限りませんが、このように考えてみたらどうだろう?という姿勢が大切です。
3. 痛みの意味って何だろう
痛みの医学的知見
現代における痛みの定義は、組織損傷時に生じる不快な感覚・情動体験とされており、侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛に分けられます。
痛みの精神的な意味
痛みも身体症状の一つであると考えると、その背景には精神的な意味を見出すことができます。
ここでも一例を紹介しておきます。
関節の痛み⇒関節が痛くて動かせない⇒もう動きたくない
感覚器の痛み⇒その器官で感じたくない(耳鳴りなら聞きたくないなど)
頭痛⇒頭が痛くて考えられない⇒もう考えたくない
膝の痛み⇒膝が痛くてしゃがめない⇒もうしゃがみたくない
肩の痛み⇒肩が痛くて手が上がらない⇒手を上げたくない
先ほどと同様に、これらの一例であり、同じ症状が常に同じ精神性を表しているわけでなく、個別に「その人」をみていく必要があります。
4. 現代の一番大きな誤解
続きは有料となります。症状に秘められた精神的なメッセージを深く掘り下げ、身体症状の意味を理解するための実践的なヒントをお伝えします。
有料部分の一番下には実際のアーカイブ動画もございますので、そちらも半永久的にお楽しみいただけます。
【有料コンテンツの内容】
現代の一番大きな誤解
身体症状の意味を解読する
症状から見える現代医学の誤解
東洋医学と西洋医学の視点を合わせて症状を捉える
症状の意味に基づく具体的なアドバイス
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