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『顔を売る』ことへの違和感について

先日、友人とオンラインで飲み会をしていた時のこと。

その友人が画面越しにタバコを吸っているのを見て、「タバコやめないの?」と何気なく聞いてみたところ、こんな言葉が返ってきました。

『やめないなー。会社だとタバコ吸う人多いから喫煙所に自然と人が集まる形になるんだけど、そこで色んなこと話せるし情報交換もできる。そうすることで自分の顔を売ることも出来るしさ。』

僕はこれを聞いた時、タバコの話よりも最後に出てきた【顔を売る】というワードにとても引っ掛かりを覚えました。

今日は、この点についてちょっとお話していこうと思います。


はじめに言っておくと、僕はこの顔を売るという言葉と行為が好きではありません。

別にそれを他人がやるのはその人の勝手だと思うのでいいのですが、少なくとも僕自身はそれをやりたいとは思いませんし、仮に誰かからやれと言われても絶対にやらないだろうと思います。

もう少し正確に言うと、

【顔を売る→気に入られるために頑張る】

というのが嫌いなのです。

確かにこの社会は人と人との関係によって成り立っているので、円滑に生きていくためにはこういう顔を売る行為は大切なのは理解出来ます。

また、こうすることで自分の仕事がやりやすくなるのも分かっています。

それでも、僕はそのためにしたくもない気遣いや愛想笑い、言いたくもないお世辞を言うのは嫌だと思ってしまうのです。


『君が一番損するタイプだ。』

かつて勤めていた会社の上司に言われた言葉です。

僕と二人の同期がこの上司に連れられて行った飲み会の席で、酒もそこそこ入って『仕事とは~』という語りの中で、おもむろに言われました。

確かに僕は二人と違って、いわゆる【付き合い】を可能な限り避けていました。

自分が無駄だと、参加したくないと思った飲み会やイベントなどには行かなかったですし、何となく慣習になっているけれど絶対に必要ではないと分かることは、絶対にしないと心に決めていました。

おそらくそれがあって上述の言葉を上司は僕に投げてきたと思うのですが、僕はこれを言われた時も、心の中では

「別にそれでいい。」

と考えていました。

自分がしたくもないことをして心がざわつくくらいなら、僕は迷わずしない方を選びます。

そんなことで損をする世界ならば、こっちから願い下げです。

事実、僕はその後この会社を早々に去りました。


これを聞いて、人によっては

『そんなんじゃどこに行ってもやっていけないよ。』

と言うかもしれません。現に僕はこれまで何度となく言われてきました。

でも、顔を売るために自分を押し殺して頑張る。これが自分にとっての幸せな未来に繋がるかと言われたら、間違いなくノーです。

それではどこに行ってもやっていけないのであれば、それでもやっていける場所を自分で作ればいい。

同じ頑張るのであれば、その方がずっと効率的で生産的で、心清らかに生きていけます。

なので僕はこれからも、損をするタイプで居続けようと思います。

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