アンコンシャス・バイアスの公式
最近、濱口秀司さんの「SHIFT:イノベーションの作法」や、近藤 哲朗さんの「ビジネスモデル2.0図鑑」、それから「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」といった本を読んでて、バイアスやバイアスの壊し方にハマっているところだったので、「アンコンシャス・バイアス」マネジメント 最高のリーダーは自分を信じない」の著者、守屋さんのこのイベントに行ってきました。
全員活躍に必要なこと~アンコンシャス・バイアスを知る
https://unconsciousbias201908.peatix.com/
守屋さんのスライドの中でざっくりこんなクエスチョンがありました。
6:00 起床
6:30 洗濯物を干す
7:00 朝ごはんを作る
8:00 会社に出発
17:00 晩ご飯に何を食べたいか家族にメールする
18:00 帰宅して晩ごはんを作る
21:00 洗濯機の予約設定する
22:00 就寝
↑
この生活をしている人は、どんな家族構成だったり
年齢や性別だと思いましたか?
皆さんはどういうイメージを持ったでしょうか。
「仕事している女性かな?」
「お子さまと暮らしてる女性かな?」
などでしょうか。
私はと言えば、ナゾに、自分のことかな?って思いました。
毎日この生活ではないんですが、妻が残業だったりで疲れている時は
こんな感じになる日が月に1回くらいあって、それを思い出したりしてました。
実は、これは守屋さん本人のとある1日だったそうです。
誰も予想してなかった解答だったので、会場は、ああ・・・これがアンコンシャス・バイアスってことかって雰囲気になっていました。
イベントで語られていた中で私にとって印象的だったのはこのメッセージでした。
人は、1つの情報を受け取った時に、
ファクトベースで理解しようとする前に、
過去の経験から解釈することが多い。
※要約しています
これがバイアスの原理原則だなぁと思いました。
私が、自社のEC事業に従事していた時も、外部企業のコンサルをしている現在も、今の延長線にない事業成長を実現させようとする時によく行う思考方法があります。
目の前のお客さまの生活(市場)が急速に変化しているのに、これまでと同じKPIを追ってて良いんだっけ?という問いかけなんですが、これを人に伝える時に、お客さまの声や、お客さまの行動データといったファクトベースで「過去との変化」について伝達すると、「あ、これ意味ないっすね、変えましょう。お客さまは求めてない。」といった具合でストンと腑に落ちてもらえることが多いのです。
いつもやってることだから、決まってることだから、の業務から離れ、達成に向けて本質的なイシューを発見するのに、よくこの方法を使っていたのですが、バイアスから逃れるための原理原則を実行していたのだなぁと今回気が付きました。
いわゆる手段の目的化って、社会のいろんなところにありまくってると思っているのですが、この公式から考えると、ファクトをちゃんと見れる環境だったり、見ようとすることの重要性を知ってる人の量が増えることこそが、
社会全体の本質的な活性化につながる様な気がして来ています。
そういう意味で、いろいろな行動がデータ化されていくことは、良い面とそうでない面とがありますが、ファクトを見られる環境が拡がるという意味では、社会が元気になるための資源が増えると同義と捉えることもできて、良い面が大きいのではと私は希望を持っています。
まとめます。
【アンコンシャス・バイアスの公式】
人は、ある情報を受け取った時に、
どうしても過去の経験から解釈してしまうが、
目の前の「ファクト」にしっかり向き合うことで
そのバイアスから解放されやすくなる。
守屋さん、武田さん、ありがとうございました。
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