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ユリイカ 〜ゆづきのプロレス〜

第三試合メインイベント
タッグトーナメント一回戦
ゆづき&サマスvs健豊&chou・chou

デカチームvsスイートシックスティーンだ

誤解を恐れずに言えば本当に見たかった
「ゆづきのプロレス」
が、たっぷりと堪能できた

勿論まだまだ新人の彼女に「ゆづきのプロレス」というものは確立してる訳ではないだろうし自身でも模索している最中なのは間違いないだろう

でもゆづき選手にしか出来ない表現というのはある

言葉で挑発したり動きで自分の優位性を示したり痛さや必死さを顔や声でアピールしたりとそういった表現力というものは彼女の培ってきたモノや天性、そしてサービス精神の全てが詰まっていてそれらを「ゆづき」というフィルターを通すことによって我々の心の奥に「うつくしいモノ」として提供される

一方的に叩き潰され苦悶に歪む表情も確かにうつくしい
そういう経験があるからこそ強くなれるしよりうつくしくなれる

そういった試合展開の中で一縷の望みをかけた返し技が決まることによって場内が盛り上がる
そして苦渋を飲まされ続けた相手に勝利しリベンジを果たす

それは絶対に果たして欲しいし選手の成長、自信に繋がっていく
自分も望んでいる

だがその反面今回の一期生対決の様な一見爽やかなフレッシュ対決に見えて
様々な感情が入り乱れているこういう試合が見たかった

マスクマンの二人は全く読み取れないし
健豊選手も情熱や向上心は感じられるがポーカーフェイス
ゆづき選手は一見全てを曝け出してるように感じてしまうが絶対に心の奥底にあるモノは見せない

試合を見進めてるうちに
「そうそうこれ!これが見たかった」と自分の体が熱くなるのがわかってきた

やってやり返され感情をぶつけ合う
シンプルだけど一番心に響く

同期同士の負けられない意地とプライドの攻防

イメージカラーの赤のカラコンがまさに情熱を宿したかの様に燃えているかに見え
特に健豊選手の足を絞り上げる時には鬼が宿ってるかという表情もゾクゾクくるくらいのうつくしさがあった

本当のところは全くわからないが
ここのところ少し疲れているのか心労がある(実際ははちゃめちゃ元気かも)のか空元気の印象があった(あくまで自分から見てね)が今回はオープニングから表情がスッキリとして見えた

この時はそう思っただけだったがすでにその表情の裏に並々ならぬ試合・大会への想いが隠されていたのかもしれない

そしてその想いが代表の語る「ピンチを楽しむ」として昇華できた好例だったのではと思う

「ピンチを楽しみチャンスに変える」
言葉にすると何か陳腐な言い回しに聞こえるが団体のエースとして毎回この試練と真正面からぶつかり合うプレッシャーは自分のような凡人には計り知れない

だがそんなプレッシャーに苛まれた時
手を差し出せば握り返してくれる仲間やファンがいる

そしてビッグダディ(急に?!)ならきっとこう言うだろう
「なんとかなるさ!」

今は強くてかわいくちょっぴり悪くてちょっぴりドジっ子なそして何度も立ち上がり向かって行くゆづき選手を見ていたい

それこそが今現在最高の「ゆづきのプロレス」なのでは


ずっと情熱はここにある




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