真琴vsゆづき #7〜真夏に咲いた二輪の彼岸花〜
【彼岸花】
秋の彼岸の頃に花を咲かせる
別名 曼珠沙華 学名 Lycoris
アメリカではSpider Lily等とも呼ばれる
有毒植物でも知られ日本では数多くの迷信が存在しそれらが「死人花」、「墓花」等の無数の地方独自の呼び方へ繋がり一般的に不吉な花というイメージがついたのであろう
赤い彼岸花の花言葉は「あきらめ」、「悲しい思い出」というネガティブなものと裏腹に「再会」、
そして「情熱(hot)」
その赤い彼岸花を自らの象徴とし胸に刻んだ女性
「ゆづき」
とうとうゴングは鳴らされた
何気なく頭に浮かんだこの真琴vsゆづき
そしてまさかの試合が決定
何か白昼夢の中にいる様な日々だった
その光景が現実として目の前に
目を合わせ間を保ちながらリングをゆっくりと回ってゆく
どちらかがいきなり仕掛けるかと思いきやファーストコンタクトはオーソドックスな手四つの力比べからの腕の取り合い
真琴選手が先取したがそれをゆづき選手が切り返す
そこからロープに絡め
「やってみたかったんだよーー!!」
長い足を首に乗せての磔
三田さんムーブを先に決めたのはゆづき選手だった
男子女子に関わらず一興行に一回は見る光景ではあるがラスカチョキチガイだった自分からすると三田さんの寵愛を受けているゆづき選手がすることが感慨深く
更に三田さんを愛するがあまり握手も拒否してきた真琴選手への最大の仕返しであり挑発だったのでは
だがこれによって真琴選手のスイッチが入れられた
逆サイドに振ってからの磔を狙ったが更にそれを切り返され今度は逆に磔にされ顔面に靴底を押し付けられる
セコンドに付いていたアイスリボンでのタッグパートナーの星ハム子選手も参戦し両サイドで顔面をサンドウィッチ状態に
ゆづき陣営の抗議によりレフェリーが反則カウント
足を外したと思った瞬間に背中にサッカーボールキック
場外で揉める田村、タニーSVとハム子選手に思わず
「うるせーんだよ!!」
と、声を荒げる
ゆづき選手もスイッチが入ったようだ
真琴選手がリング中央でキャメルクラッチ
徐々にエグい角度になっていく
するとここでなんとゆづき選手が真琴選手に噛み付いた
金切り声を上げて技を解き逃げる真琴選手の腕を取りもう一度噛み付く
何とか逃れどうする?と思った刹那ゆづき選手の腕を噛み返す
金切り声の真琴選手とは反対に低く唸り耐える姿に意地を見せた
ここでも三田さんムーブを先に決めてみせたのはゆづき選手で挑発を重ねてきた
「相手にしくれてる」だけでは満足できない
逆に「私が相手にしてやるよ!」それくらいの気概を感じた
女子プロレスならではの噛み付き合戦からのゆづき選手のラリアット封じなのかエルボーを何度も叩き込みそのまま腕関節に持っていく腕殺しで苦しめる
が、抜け出したゆづき選手が真琴選手を寝かせたままエルボーを連発で落としていく
そして掟破りの「三田さん!大好きでーす!!」
からの三田さんアドバイスの大きく跨いで技に入る逆エビ固めを狙うがよろけてしまいそのまま尻餅をついてしまうも体制を立て直し逆片エビ固めをキメる
前日のゆづき選手自身の発言の通り新人のくせに生意気な試合展開
それも3度の三田さんムーブに掟破りの真琴選手が試合中気持ちが昂って昂っての「三田さん!大好きでーす!!」まで披露(本当に三田さんの事が好きなのは事実)し挑発に挑発を重ねる
試合開始直後は先輩の余裕で受け止める試合展開ではなさそうな雰囲気は漂わせてはいたがそれでもやはりどこかで試合というものをある意味教示している様な所も感じ取れていたが挑発に続く挑発
そして挑発が決まる度にゆづき選手の口角が少し上がっている様な気がした
相手の頭に血を上らせて冷静な判断が出来ないようにする作戦なのか
それともナチュラルヒールが表面化されてきてるものなのか
サディスティックな本能の目覚めか
どれが正解なのかどれでもないのか3つとも当たってるのかはわからないが時折試合中に見せる妖しい表情にグッと引き込まれる
三田さんだけではなくとうとう自身の過去のムーブまで出された真琴選手
美しい端麗な顔のまま表情に鬼が宿っていく
真琴選手の旦那様(自身で発言されてます)が登場している作品(自分は未読なので申し訳ない、、、)に象徴的に出てくるという青い彼岸花
勿論創作物に登場する現実には存在しない花だ
彼岸花には他に白、黄色は存在しその毒の含有量は赤を超えるという
現実に存在しない青い彼岸花
そこに怒りの炎の色が混じり合い
紫の彼岸花がそこに咲いた
その毒の含有量は?
触れただけで侵されるのか
真琴選手のチョップがゆづき選手に炸裂
場内に皮膚が裂ける様な破裂音が響き渡った
続く、、、???、、普通に続くんかーい!
写真提供 はるれい
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