社名の由来(嘘のような本当の話)
メニコンという会社があります。名古屋の会社です。
日本で始めてコンタクトレンズを作った会社です。素晴らしい会社です。プライム上場企業です。
この会社、最初は日本コンタクトレンズという会社名で、その後東洋コンタクトレンズという社名に変更。その後、合併した際に、株式会社メニコンになりました。
メニコンは元々、昭和40年代に商標として登録されており、その後社名になったわけです。
このメニコン、社名は「目にコンタクト」から来てます(笑)。嘘みたいですが、会社のサイトにも載っているので、本当です。
リズムも良くて、覚えやすい。商品名としては申し分ないと思います。社名になったのも当然でしょう。
ほかに商標がそのまま社名になった例は、マンダムが有名でしょうか?
この会社、元々、「丹頂チック」(いわゆるポマード)がヒットして、丹頂株式会社に社名変更。これ1回目。その後、マンダムがヒットして、またまた社名変更し、「株式会社マンダム」になり、現在に至ります。
社名変更はいろんなパターンがあり、時には意味不明な社名変更をして(だいたいがカタカナや英語)、もとに戻す、という例も散見されます。
今回紹介した「商品名をそのまま社名にする」というやり方は、自然な感じがして、基本的にはいいのではないかと思います。しかし、反面、ヒット商品に安住してしまうことを助長する危険性もあるので(カルピス食品工業みたいに)、絶対的にいいとまでは言い切れません。
マンダムも「丹頂チック」に頼り切って(推測)、経営危機に陥ったことがあります(それを救ったのがマンダムでした)。
社名で経営のすべてが決まるわけではないのですが、重要な要素であることも事実です。
社名はその会社の歴史を表していたり、考え方を示したり、はたまた創業者が誰であったかを示す場合もあったり、時代背景を表すこともありで、なかなか面白いものです。
社名を調べると意外な事実がわかったりするので、皆さんも調べてみてはいかがでしょうか?
※メニコンを取り上げてみたのは、創業者の田中恭一さんが今年亡くなられているためです。取り上げられることが少なかったですが、素晴らしい経営者だったと思います。ご冥福をお祈りします。
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