中古パソコンの選び方(1)CPUについて

中小企業はお金があまりないので(例外もありますが)、経費節減は常に考えないといけません。

今どきパソコンは必須なわけですが、これ、新品を買うしかないのかというと、そんなことはありません。

勿論、用途によってはまれに最新のものを買った方がいいですが、ほとんどの場合は、中古で十分です。少なくとも一般的な事務用途であれば新品はいらないです。

この記事を読もうとされる方は、あまり詳しくない方であろうと思われるので、少しだけ選び方を説明したいと思います。マニア向けの記事ではないので、マニアの方は読まなくていいです。

【パソコンのスピードは何によって決まるのか】

パソコンで大事なのは、やはりスピードです。これ、何によって決まるのか、ということですが、簡単にいうと総合力で決まります。

頭脳部分であるCPU、作業台の広さであるメモリ、ファイルを保存しておく記憶装置(ハードディスク)、あるいは基板(マザーボード)の規格など、いろいろありますが、今回は主要な3つについて説明します。今日はその一つ、CPUについて。

【CPU】

頭脳にあたる部分でして、パソコンの場合、インテルとAMDの二つのメーカーがあります。数としてはインテルが多いので、インテルで説明します。

インテルのCPUラインナップは簡単に言うと、3つ。

i3
i5
i7

です。数字が大きい程早い(賢い)です(そして高い)。これ以外もありますが、今回は無視。なんとなく車のBMWみたいですね。このルールはAMDのCPUであるRyzenシリーズでも同じです。

このiシリーズの前はペンティアムとかセレロンとか、固有名詞的なものがあったのですが、今はこの「i」シリーズになってます。アイゴ、アイナナなどと読んでます。

パソコンの仕様を見ると、i3-○○○などと数字が出てきます。実は同じi3でもいろいろあります。どういうことかというと、同じi3でも世代の違いがあり、ここは要注意なんですね。世代はちゃんと表記されているので、どこにどう表記されているのかは覚えておくべきです。

例えば「i3-3○○○」と「i3-8○○○」の場合、3<8なので、i3-8○○○の方が新しい。最初に出てくる数字は世代を表します。これはi3でもi5でも同じルール。かなり雑なとらえかたを説明しておきますと、大体、年に1世代は進んでいくので、「i3-3○○○」と「i3-8○○○」の場合、ざっと5年間の開きがあると考えてもらってもあながち間違いではないです(正確なものではないです。単純な目安と思っていただければ)。5年も違えば技術水準もかなり違うのは想像できるかと思います。

今、新しいものは13世代とかになっているので、i3の場合は、「i3-13○○○」という表記です。

今日は中古パソコンの選び方なので、13世代とか14世代とかは関係ないです。ほぼ新品ですから。

中古パソコンを安く買おうと思えば、当然、「i3-3○○○」や「i3-8○○○」とか、13,14よりも小さい数字のものを狙うことになります。ただ、どの程度まで古くていいのか、古すぎないのかが問題。ギリギリのラインはどこなのかということ。

結論からいいますと、今なら第8世代が狙い目です。つまり、「i3-8○○○」とか「i5-8○○○」とかです。この辺りならウィンドウズ11も普通に動きます。

6とか7はダメなのか、ということですが、ダメではないですが、7と8の間にかなりの性能差があることは事実です。特にノートパソコンの場合は差が大きい印象です。なので、8世代以降をお勧めしますね。

次にi3、i5、i7の選び方ですが、無難なのは「i5」ですね。余裕があればi7でもいいです。i3は単純事務処理なら特に問題ないと思います。

単純にエクセルしか使わない、などの用途でしたら、3でも5でも全く問題ないです。

パソコン本体の話をしておきますと、一般にノート型より、デスクトップの方が性能は高いです。別の言い方をすると、同じ性能だとすると、ノート型の方が割高と言っていいです。持ち歩かないのなら、デスクトップを買っておいた方がいいと思います。ノートは、小さいところに部品を詰め込んでいる関係もあって、CPUも少し抑え気味にしています。全力で動いていないというか。全力で動かすと発熱がすごいので、ノートパソコンの場合壊れてしまいかねないのです。

ノートパソコンの場合、モニターが壊れると、もはや使えませんが(修理すればいいかもしれないが)、デスクトップなら新しいモニターを買ってくれば済みます。故障したときも違いが出ます。

CPUの話に戻りますが、CPUだけでパソコンの性能が決まるわけではないです。CPUがたいしたことなくても、他の部品の性能が良ければ全体として早くなることも十分あるので、あくまで一つの要素ということで考えてください。

CPUにはコア数とか、スレッド数というのもありますが、これは数が多い方が賢いんだ、という程度でいいと思います。

次回はメモリの話をします。



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