キリンのファンケル買収

ちょっと前にあったニュースです。正直、驚きはないですね。

もともと協力関係にありましたし(なんか商品も出ていたはず)、キリンは既にファンケルの筆頭株主(ファンケルの創業者から買ったはず)。私は3分の1持っているんだと思って見てみると3分の1はないですね。なんだか微妙な数字です。33.33%ではなかったわけです。3分の1以上持つと、特別決議が阻止できることはよく知られた事実。30%なので持分法適用会社ではある。つまり、キリンの財務諸表にはファンケルの数値は一部反映済みってこと。

元々協力関係があったので、機が熟したということだろうと推測します。

今回、完全子会社(100%)にするってことなんで、当然TOBになるわけです。ファンケルも賛成してますね。

まあ、多分TOBは成立するでしょうから、そうなったらファンケルは上場廃止になります。

アルコール関係の会社が、こういった分野に出るのは、珍しくないです。キリンは元々、共和発酵バイオを買収していて、こういう分野には一部進出済みといってもいいです。アサヒはサプリを売ってますし、サントリーも同様。非アルコール分野を強化する流れは同じ。

結果、3社ともサプリメントを売ることになったわけですね。まあ、ファンケルは化粧品もありますから、そこはちょっと違うかもしれないです。

サプリメントの利益率の高さは今更言うまでもないです。キリンとしては安い買い物と思いますね。

キリンは財務体質も非常に強固ですし、こういう投資には十分耐えられる体力があります。

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