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地下鉄の景色。閉店後のショッピングモール。

地下鉄の窓が開いていた。換気のために開けてるのだと思う。

私は地下鉄には景色がないと思っていた。窓を見ても、ガラスに映った乗客の姿しか目にできない。

それは窓が閉ざされた地下鉄にしか乗っていなかったからかもしれない。

地下鉄も窓を開けてみると、意外と景色がある。むしろ外の景色を見飽きているので、地下鉄の景色の方が面白いかもしれない。

地下鉄の景色を眺めていると、普段は見られない裏側を見ているような気持ちになる。景色の中にはむき出しの設備がある。

たびたびある電光広告も妙に事務的で、客には見せない内側感がある。エンタメの排除された裏側は、なんだかワクワクする。

閉店後のショッピングモールとか行ってみたいなと思う。明るく賑やかな日常が終わり、照明を落とした静かな非日常が見られる気がする。

客にとっては非日常でも、従業員からしてみれば日常なのだろう。私はいつかショッピングモールでバイトしたいと思っている。

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