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徳の高い人間は優越感など抱かない

劣等感は抱かない方が良い。これは広く知られている見解だ。では優越感はどうだろう。

私はしょうもない優越感をけっこう抱く。例えば電車に乗っているときとかに抱く。

大股開きでドスンと座っている人なんかに優越感を抱いている。私は大変コンパクトに座るので「私ってマナー良いな〜」と思う。「それに比べて、あのドスンはダメだな〜」と思う。

最近では、車内でマックを食べている人に優越感を抱いた。怒りは湧かない。湧くのは優越感だけだ。

マックを食べてる人は、マックを頬張るときオモシレー顔になっていた。それも優越感に拍車をかけた。

私は車内マナーに気をつけているので、マナーの良さには自信がある。自信のある分野では、いかにしょうもなくても優越感を抱いてしまうのかもしれない。

私は優越感を抱かないようになりたい。優越感を抱く奴って感じ悪い。「人間力」が地を這っている。

私はしょうもない優越感を頻繁に抱くので、めちゃくちゃ地を這っている。遊戯王カードでは『地を這うドラゴン』の攻撃力が1600だったので、私の攻撃力は300くらいだろうか。(私はドラゴンではなく人間なので、そのぶん低く見積もった)

どうすれば優越感を抱かずに済むだろう。私は優越感を抱いたら「共感」に変換するという策を考えた。

「あいつマナー悪いな、私の方が優れている」(優越感)

「あいつマナー悪いな、私も同じダメ人間さ」(共感)

このように変換する。

どうだろう?

むしろ感じが悪くなっていないだろうか。見下しながらも寄り添おうとする、嫌な笑顔を感じる。

「あいつダメだな、私も同じダメ人間さ(私はちゃんと座っているけれども)」

行間を読むと、カッコ書きの部分が見えてくる。感じの悪い原因はそこだ。本気で自分をダメだと思ってないのだ。

もうちょっと本気で自分のダメさをアピールしなくてはならない。

「あいつダメだな、私も同じダメ人間さ(確かに私はちゃんと座っているけれども、遅刻もするし借金もある。挨拶もまともにできない。本当にダメ人間さ)」

だいぶ良くなった。まったく優越してない。私の悩みは解決した。

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