聞こえない音を聴く
おはようございます!
久しぶりにガムランの音楽を聞きました。
インドネシアの音楽で、
大中小様々な銅鑼や鍵盤楽器で
奏でます。
以前、この音を知り、
バリ島の山奥まで飛び、
森の中で大演奏を聞きました。
ガムランだけでなく、
竹で作ったジェゴグという楽器の
大演奏も聞きました。
森の中で、
これらの音に包まれたのは
忘れることのない快の経験です。
*
なぜ、そこまで聞きに行ったかというと、
これらの楽器には、
聞こえない音が豊富に含まれている
と教わったからです。
人間の可聴域は20kHzが上限です。
しかし、振動はそれ以上でも起きていて、
聞こえないけれども存在します。
森の中では100kHzに達し、
ガムラン、ジェゴグは
しばしば200kHzを超えます。
そして、
その音に触れると
脳幹の血流が増すことが
論文で発表され引用され続けています。
ハイパーソニックエフェクトと
名付けられています。
この音を人工的に作って
日本のスタジオで聞いたとき、
鳥仇がたつほどの快を感じました。
そして、音を止めたときに、
止めないで下さいと言ってしまうほどの
喪失感を持ちました。
そして、たまらず、
バリ島の奥地に向かったのです。
*
気になるのは、
音がデジタルでやり取りされるようになり、
通信網や再生機器の効率を考え、
聞こえない22kHz超の音は切り捨てられ、
再生されていないことです。
今となっては
それを変えることは現実的ではないので、
できることは、自然の中に身を置いて、
聞こえない音に触れるようにすることです。
人間が五感で感じられるものは、
自然界の氷山の一角に過ぎないと
自覚しておきたい。
今日もよろしくお願いします。
安島