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組織の一体感

おはようございます。

組織の一体感はどのようにつくればよいのか。

そうした話を病院経営者としました。

病院のミッションは一般の会社と違って明確で、
患者さんを助けることです。

ですからミッション、ビジョンなどを
ことさら意識しなくても済みます。
何のために私たちの病院はあるのか?
と自問する必要はないのです。

逆説的ですが、それが故に、
組織の一体感を作り出すのは
難しいと言えます。

医師、看護師、検査技師などの人が、
資格を持っていて、
プロの仕事をしていればよいわけで、
組織になじまなければ、
他の病院に行けばすみます。
他の病院でも患者さんを助ければよいのです。

実際に、転職率は一般企業よりも高いでしょう。

さて、そうした中で、どう一体感を出すかです。

私は問題解決や危機対応の体験を
共有することだと思っています。

ひとつの課題を皆で解決できた時の
達成感や一体感、感謝の気持ちは
仲間意識をもたらします。

理屈ではなく、
心の底がふるふると震える
体験です。

それでは、問題が起きたとき、
危機が訪れたときに
それを全体で共有しているかというと
どうでしょうか。

意外と、持ち場、持ち場で解決しようとします。
時には、問題が起きたことさえ
共有せずに済ましてしまいます。

問題があったと上層部に知れると、
「誰が余計なことを言ったのか?」と
疑心暗鬼になってしまうものです。

そうしたことが続くと
ライト・センター間のポテンヒットのような問題を
起こしてしまいます。

専門職集団の弱点でしょう。

そうではなくて、問題が起きたら、
まず、問題が起きましたと全体で共有し、
それから解決を図るのが良い。

担当者だけで解決できるのならば
そのように宣言して解決する。
難しい時は担当を超えて、
チームを作って解決する。

組織の壁を越えて、
問題や危機を瞬時に共有するのです。

昔のピラミッド組織では
イメージしにくいやり方ですが、
いまはSlackやLINEなどを使えばできます。

組織の上下、左右を気にせず、乗り越えて
問題や危機を瞬時に共有することができます。

問題を発見した人が、SlackやLINE上で、
「火事だ!」と一報を入れるイメージです。

次に、誰が解決するかを決めて共有します。

解決したら、報告を共有するのです。

問題、危機の共有は一体感をもたらします。

今日もよろしくお願いします。

安島

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