葛飾北斎とのセレンディピティ

おはようございます!
 
小布施町にゆかりのある人と会いました。
 
小布施町は長野県にあり、
江戸時代は天領でした。
 
天領は、幕府の直轄領で、
大名が治める地とは違い、
比較的緩やかな統治であったそうです。
 
ですから、よそと比べて
民主的な風土が
残っているとのことでした。
 
明るい地方です。
 

 
私は葛飾北斎を調べたことがありました。
 
北斎は、何といっても
富嶽三十六景 神奈川沖浪裏
が代表作です。
 
あの富士山を囲むような荒波が
シンボルマークです。
 
あの波はどこから来たのか
と調べたのですが、
若い時に描いた波は、
大したことがありません。
 
しょぼしょぼした波です。
それが時を経るにつれて、
立派な波になっていくのです。
 
歌川広重などのライバルとの競争の中で、
荒々しい波にたどりついたのだと思います。
 
そして72歳で
富嶽三十六景 神奈川沖浪裏
を描きます。
 
まだ先があります。
 
88歳の最晩年には、
小布施の岩松院で
巨大天井画を描きます。
畳21畳分の広さがあります。
そこに「男浪」「女波」が
描かれています。
 
北斎の波は、天井にまで登ったのです。
 
北斎の思いを感じます。
 
小布施ゆかりの人に会い、
北斎を思いだしました。
 
長く生きていると、
こうしたセレンディピティが
とても楽しい。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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