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いったい誰が秘書なんだろうか?-ノジェス先生の秘書生活230104-



年末年始で開催されたリーダーシップ研修&美学実践研修が一昨日(1/2)に終わり、昨日は韓国観光地を訪問する新商品開発の視察に行きました。

1件目の視察を終え、2件目の目的地に向かう道中の車内では、助手席に座るノ先生とスタッフで話が盛り上がっていました。

「黒田長政は面白い人で、長政が歌っていた時、多くの人達は盛り上げてたんだけど、ある1人が『音痴すぎる。これは歌じゃない』と正直に言ったらしい。すると長政は、自分の刀を持ってきたから、周囲の人達が『あぁ、首が斬られるぞ』と思った瞬間、なんと長政は、その刀を正直者にプレゼントしたんだ。これを周囲で見た人達は、正直に言うのが良いんだとと思い、長政には思った事をバンバン言ってたらしい。そんな黒田長政はね、たくさんミスをした人なんだよ。だから、周囲の人達は、自分達が先に死んだら、この人はマズいと思って、一生懸命頑張ったらしい。そんなに沢山ミスしたからこそ、大事な場面の関ヶ原の戦いで武功をあげたんだよ。」

「その長政の父親の黒田官兵衛は、本当に賢い人だよ。長政が関ヶ原の戦いで武功を挙げ、豊臣秀吉が直々に労を労った際、豊臣秀吉は長政に握手をしたんだ。その事を長政が官兵衛に言ったら官兵衛は『お前の左手は何をやってた?』と聞いて、長政は「何もしてなかった」と言ったらしい。すると『左手で秀吉を刺せば、黒田家が天下を取ってた』と官兵衛は言ったんだよ。」

そんな黒田家ストーリーで盛り上がり、ノ先生は僕の方を見て「この人は本当に黒田長政だよ」と笑顔で話してました。

そんな目的地までの道中も半ばに差し掛かり、話が盛り上がっていた頃、車のナビから聞いたことない音が鳴り響きました。(なんだろう?)と僕が思ってると、ナビの画面に表示されたハングルを読んだ先生が「ガソリンがないって言ってるよ!」と言いました。

「え!?」

ガソリンメーターを見ると、ガソリンメーターは振り切れ、完全に0を指してます。

「やばいやばい」

僕がそう焦ってると、助手席に座る先生がすかさずナビを操作して、最寄りのガソリンスタンドを見つけてくれました。

「ひとまず、これで安心だ」

と思い、道を走っていました。

するとなんと、、、

いきなりハンドルが効かなくなったのです←

「やばいやばい!ハンドルが動かない!」

ガソリンスタンドまで残り約100m。にも関わらず、ハンドルはどんどん重たくなり、「これは道の途中で車を停めなきゃいけないのか?」と考えてました。

そんなパニック状態で顔面蒼白の僕の右横には、"何があっても大丈夫"というメッセージが顔から出てるノ先生が座っていました(笑)

先生は、僕が握るハンドルを指差しました。

よく見てみると、僕のスマホストラップの紐がハンドルに絡まっており、それが原因で、ハンドルの動きが重くなっていたのです。

すぐに紐を解くと、ハンドル動作は通常に戻り、無事にガソリンスタンドに辿り着いて、給油できました。

「よかった〜」と心の底から安堵した僕は、給油を終えてクレジットカードを取ったものの、なぜか領収書が発行されない状態にクエスチョンマークが出てました。

先生に「画面には何と書いてありますか?」と尋ねると、「支払い完了してないのに、あなたがカード抜き取ったんだよ」と笑って突っ込まれ、危うくガソリン泥棒になる寸前である事に気づけました(笑)

たくさんのミスをして、そのミスを先生にカバーして貰っている様子は、「どちらが秘書なんだ?」と自分でも突っ込みたくなるほどです。

このスタイルでも受け入れてくれる先生と環境にはとても感謝です。関ヶ原の戦いにおける長政のような武功を挙げねばと、より深く思った1日でした。

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