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したいくせにビビるな!どないにでもなる!!

20代、アパレル業界で5年ほど働いていました。
手取り16万円弱の月給と年に2回、20万円弱のボーナス。
年収270万円で家賃5万5千円生活を一生送らないといけないことに我慢できなくなりました。
ハローワークの検索端末に、手取り50万円以上と入力、そこにズラッと並んだ「看護師」を見た翌年、29歳で看護学校に入学しました。

看護学校の面接試験。
あたりまえに志望動機を聞かれ、

「◯年前、父が〇〇で入院しました。生活習慣もいい加減で頑固な父が、担当してくださった看護師さんの根気強い指導・支援のおかげで今では通院・服薬の必要もなくなっています。看護師の担う役割の大きさを知り、私もそういったことに携わりたいと思いました。」

と、笑顔でまっすぐ面接官3人の目を見つめていいました。

はい、全部ウソです。

当時の私は、仕事もせず、パチンコばかりで、ええ歳して母から三くだり半を突きつけられた父とは、一切の会話・関わりを拒絶しておりました。

そう、この志望動機の物語・登場人物はすべてフィクションですが、笑顔でまっすぐな眼差しのおかげで見事合格を果たしました。

看護師になってしまえば動機なぞ、どうでも良くなるぐらい看護にどっぷりハマりまくりました。


婚活も同様。
40代半ばの独身大先輩が陰で、
「だから〇〇さん、結婚できひんねん。」と言われまくっていることに危機感を感じ、

「おりゃー、結婚してなかったら仕事もおもろなくなるんかー!
せやったらしたろやないかい!したったらええんやろー!!」

というこれまた、主人に申し訳ない不純な動機で婚活をはじめました。

しかし、結婚生活もまたやってみればどっぷりハマっている自分がいます。

崔 洋一監督の「刑務所の中」という映画、観たことありますか?
私、それを思い出すんです。
6人部屋の収容者が、塀を出てからの連絡先交換をしたのがバレてしまい、それぞれ独居房に入れらるのですが、その時の山崎努さんのセリフが印象的です。
「一生ここから出られないってなったらどうだろう、まっ3日も泣けば諦めもつくか。」
と、くすりの紙袋(薬袋)を勝手に自分で「絶対200枚」とノルマをかし、おしっこ我慢しながら糊付けするんです。

何が言いたいかというと、環境は人を変えるということ。

結婚という未知なる世界に、先日まで赤の他人だった方と家族になると考えると、とにかく不安だから色々揃えたくなる気持ちもわからいではない。
年収・学歴・年齢・ルックス…。

せやけど、実際はそのどれが欠けていても、全く無くても結婚はできるし、やっていけるんです。
動機は不純でも自分自身が納得してれば、どっぷりハマる。
せやから、ビビらんといて欲しいんです結婚生活に。
結婚生活にビビって目の前のお相手の思いやりに目をそらさんといて欲しい。

ワロてたらどないかなるって。









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