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「星野リゾートの教科書〜サービスと利益 両立の法則〜」を読んで

少し昔の本ですが、ベストセラーの「星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則」著:中沢康彦を最近読みました。

読んだ感想は大きく2つあります。

1.学んだ理論を100%実行に移す人はほとんどいないという現状の再確認
2.忠実に実行するためには結局のところ、ビジネスマンとして必要な自明な能力だがそれがまた難しい

本書では、本屋に1冊しかないような伝統的(流行に流されない)でありながら、誰もが認めるビジネス書(理論として科学的にも証明され、実績のあるもの)に記載されている内容を(全ての項目を)忠実に行することが何より重要であり、現状の課題解決に導くと説いています。

では忠実に実行するためにはどのような力や能力が必要なのでしょうか。

私は本の理解などの基礎的理解力等は大前提として、大きく3つの力が必要ではないかと考えています。
1.多くの人や場所に出向き、組織の課題を把握する力
2.当事者となって「誰が」「何を」「どのようにする」を決定し実行する力
3.未来を楽しく描き、人を惹きつける力

1はそもそも、課題が適切に把握できなければ、組織のあるべきゴールにむかうことも、そもそもどの本を選び忠実に実行すべきかも分かりません。
2は特に重要だと感じております。会議の中で議論を色々と行い、結論は一旦でたものの、何をするか具体的に決まっていない、誰が主導権をもってするか決まっていないなんてことはないでしょうか。私自身も多く経験しております。「当事者」を決めて、決定し、実行する主体がいることが必須ではないでしょうか。誰もがただでさえ自身の業務に忙しい状況では、当事者がいないと誰も手をつけようとはしません。
そして3では、周囲に明るい未来を描かせ、当事者が共感を得、物事を進めやすい環境をつくるために必要だと思っています。

上記の3つの能力は、様々なビジネス書に記載されている自明なビジネスマンとしての能力です。
自明な能力とはいえ、なかなか、実践することは難しいのが現状です。

これだと思う一冊を見つけ、深く理解し、失敗を繰り返しながら能力を同時に高め、課題解決に少しずつ近づく・・・
これを繰り返し、愚直に行うことがことが重要だと感じさせてくれる1冊でした。

皆様、お忙しい中、閲覧いただきありがとうございました!

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