見出し画像

Figma Config2024 レポート

こんにちは!Uzabaseでプロダクトデザイナーをしている茂木(もてき)です。
2024年6月26・27日と2日間に渡ってサンフランシスコで行われたConfig2024に参加してきました。

世界中からデザイナーが集まっていて、非常に刺激的な2日間でした。

社内向けにレポートを書いたのですが、そこから一部抜粋して公開します。
Figma Slidesで作成したので、そちらを見て頂いたほうがスライド中にある動画も再生できて良いかもです。

このnoteではスクショを中心に、少し文言を補足してお送りします。

Figma Config2024 Report



いきなり本筋から外れますが。
サンフランシスコに到着したその日にちょうど、完全自動運転のWaymoが誰でも乗れるようになったということで、早速試してみました。

Waymoが到着する様子。ドキドキ…
混んだ道も、夜道でも、激坂でも、スイスイ進むWaymo

車に乗り込み、動き出した時は、時差ボケの疲れも飛ぶくらいテンションが上りました。

目的地に着いて、下車すると、何も言わずまた走り出すWaymo。
その後ろ姿が健気というか可愛くて、2回目に見送った時は自分の中で"Waymoちゃん"になっていました笑

あまりに快適すぎて、サンフランシスコ滞在中に結局4回くらい乗ったでしょうか。
早く日本でも実現して欲しいものです。

サンフランシスコには色んな乗り物が。電動キックボードに乗ってる人が結構いました。


会場の様子です。
場所はモスコーンセンターという所。ここが想像以上に大きい会場でした。

前日の受付の様子。装飾も至るところに。
当日の会場内。トートバッグのカスタマイズ、混んでてできなかったけどちょっとやりたかったなー

写真からはちょっと伝わりにくいですが、本当に人が多くて、初日のセッションが終わった時は帰り道のエスカレーターに列をなす人々を見て「コミケみたいだな」と思いました。

メイン会場の様子。めちゃ広い。想像の4倍くらい広い。
前日祭の様子。ドムドムいってました。


さてセッションの様子です。

既に目にした方も多いと思います。Keynoteでは色んな発表がありました。
中でも耳目を集めたのはAIによる機能ではないでしょうか。
動画だと31:05あたりから。


(これはXを元にした自分のまとめです)

Keynoteのセッションを聞いてる時は、会場も盛り上がっていて、拍手が起こったり後部座席の人が「Wow」「Amazing」みたいな感じで終始ポジティブな反応で、自分も素晴らしい!と思ったのですが

やはり、こういった事を考えずにはいられませんでした。

セッションが終わり、高揚感と「もう来たか…」という衝撃と、いろいろまぜこぜで考えてみて、とはいえひとつの見解に辿り着きました。

AIの価値は、一瞬でドラフトを作る価値なんだよなぁ。

プロンプトひとつでそれらしいデザインが秒で出来上がるのは脅威です。一方、普段の自分の仕事を考えてみた時、それだけで仕事が進むかというと、そうではない。

例えば、普段自分でも何パターンかデザイン案を作ります。この時AIを使ったとして。
それを人に説明して(弊社だとCEOやPMに説明したりします)、仮に「どのパターンが良いと思う?」とか「なんでこの案が良いと思う?」と聞かれた時、「AIが作ったんで、分かりません」とは言わない、言えない

このデザインのどこがどう良いか? なぜこのデザインなのか? 自分でパターン出ししながら、何度も自問自答します。
それは、ただOutputするだけでなく、その後ユーザーに使ってもらって、ちゃんと「使いやすい」「業務が捗った」「成果が出た」と思ってもらいたい、それが本当にこのデザインで叶うのか? を必死に考えてるからです。

どんなデザインも最初はドラフトです。自分で作っても、AIで作っても。そのドラフトを磨き上げることに時間を使えると考えたら、悪いことではない。

そして先に書いた事の関連で、人の役割は、説明責任を果たすことになって行くんじゃないかなと思いました。

事業の数字責任を負っている人から、あるいは自分が起業家だったら自分の作ったものに生計がかかっていて、そういう人から「これで本当にうまくいくんだね?」と問われた時、自分の言葉で語れる状態でありたい。

もちろん外すこともありますが、まずはこの方向でやってみようと信じれる状態を作りたい。

そのためにも、ベタな話ではありますが、ユーザーを理解すること、どんなユースケースを捉えどの課題をどう解消しようとしてるか解像度を高く持つこと。作ったデザインは使い捨てではなく、その後運用・発展させていくものになるので、体験の一貫性だったり、ちゃんと未来に育てていけるイメージを持つこと。

そういった事がより求められるのかなと思いました。


Keynote以外にも、初日はAI関連のセッションが目白押しで、幾つか気になったキーワードをピックアップ。

複雑性を下げる。確かにできるかも。
良いOutputに繋げるためどうInputさせるか、そのためにUIにどんな工夫を施すか。
Work backwards from the futureがやりやすい時代になってきたってことかもなぁ


*  *  *


Day2はデザインシステム関連のセッションが沢山ありました。

ちなみに自分は事前の予約に出遅れ、既に定員オーバーみたいなセッションも多く、当日は会場(ホール)内に入れない雰囲気だったので、もういっそサンフランシスコ観光に振り切ろうかとも迷いましたが笑

仕事で来てるし、後で録画を見るって…いや見ないなと思って、現地からオンラインで視聴するというよく分からない体験をしました笑

結局、朝から晩までできうる限りのセッションに参加。

スケールと実装をテーマにしたセッションが数多くありました。スケールは明確に今年のテーマのひとつだった気がする。
Consistent → Coherent & configurable.  はぁ〜なるほど〜〜
デザインファイル上で作って終わりではなく、どう実装に繋げるか…ドキュメント整備やエンジニアへの説明など、皆トライ&エラーしてるんだなぁ

デザインシステムの考え方や具体の作り方など、それはそれで面白かったのですが、個人的に特に面白かったのは、ちょっと別の角度から語られたセッションでした。

藤森慎吾みたいって最初思いました

ここからはぐっと来たポイントをスライド内に散りばめたので、ひたすら貼ります。(画像拡大 or Figma Slidesで見てもらった方が読みやすいかも)

てな感じで、デザインシステムを否定するわけじゃないけど、陥りがちな罠を指摘し、帰結としての魅力的なCreativeを見せられ、かっけ〜と思いました。

良かったので動画も貼っておきます。


デザインシステムとは関係ないですが、上記も良かったです。初日最後のセッション。
当日は疲れ切っていて内容があまり頭に入ってこなかったのですが、後日録画を見たら意味がようやく分かって、金言たくさんで思わずメモメモ…という感じでした。


こんな感じで、色んな気付きや刺激を大いにもらった2日間でした。


余談ですが、想像以上に時差ボケがあったみたい(日本とは16時間の違い) & 朝6時起き → 9時にはKeynote開始 → セッション間の空きは30〜45分くらいでお昼をゆっくり食べる時間はあまりない → 17:30までセッション続き → 夜は現地参加した日本人の方々と交流(楽しかったですありがとうございます!🙏) → ホテル着いて寝るのが0時近く、みたいなのを繰り返していて体内時計もぐっちゃぐちゃで体力的にはかなりタフな数日間でした。。


*  *  *  


おまけ。

Configの翌日、Yosemite国立公園へ。自然のスケールに息を飲みました…!


おしまい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?