見出し画像

イベント録画: 「ハードウェアの聖地」深センの秘密 #プロトタイプシティ 出版記念トーク 藤岡淳一 JENESIS CEO

プロトタイプシティの連続トークも今日で4回目。ニコ技深圳コミュニティ共同創業者、深圳をもっともよく知るJENESIS CEOの藤岡淳一さん登壇です。

ハードウェアのシリコンバレー深圳に学ぶ

ハードウェアのシリコンバレー深圳に学ぶは今もヒット中。深圳で10年以上戦い続けてきた藤岡さんの軌跡と、下請けからイノベーションの街に変わった社会的な分析が詰め込まれています。

自社で射出成形工場をスタート

タブレットの寡占化が進んでいて、Androidタブレットがそもそも元気なくなって、自社製タブレットのサプライチェーンがかなり減っていたところで、コロナ特需でタブレットの需要が高まり、特に筐体を頼める会社がいなくなった。
JENESISが手がけるような小ロットはさらに厳しく、自社で金型工場を。

スマートロックやAIカメラ等の、いま流行りのカテゴリだと部品も選択肢が多いが、ちょっと外れると厳しい。もともと長期で、工場は深圳の周りから減って、自社製品を作る高度化したとこととかが目立っている。

増えるスタートアップ向け製造

深圳周りでも自社製品を作る会社は増えているし、JENESISが支援するのもスタートアップ向けが増え、調達に成功して体力があるスタートアップが増えたことに伴って、フルスクラッチの高度な製造をするスタートアップが増えている。2018年に設計会社を自社化したこともここで効いてきている。

ハードウェアそのものから、よりソリューション向けに

単なるハードウェア製造というよりも、DX全体を一緒に取り組むみたいな、ソリューションの案件が増えてきている。ICT化するだけでなく、仕事が変化するような。

(やや)振り回される中国半導体

お客さんの、実態をあんまり反映されてない好みで中国製のSoC(Spreadrum,RockChip,AllWinner等)を使いづらくなることが多い。実際はそういうチップは、クアルコムやアンバレラ等より初期コスト(NRCや最低購入数)が安くて使いやすいことが多いんだけど。。。
MediaTekのほうがデータの抜き方はえげつなく感じる

さらに広がる深圳の経済圏

深圳の経済圏は、隣の東莞も越えて、恵州とか梅州(いずれも深圳から50km-100kmコース。東京からだと、神奈川県や千葉、埼玉は吸収して富士山の麓やひたちなかとか。)まで広がりつつある。高速鉄道、高速道路で1hチョイでいければOKという考え方

日本と中国の下請けの違い

中国では日本的な、仕事の上流下流が綺麗に分かれて生殺与奪を握られるような下請けは育たなかった。射出成形工場も、どこかが100%発注してるわけじゃなくて、大規模化してそれはそれでプラットフォームみたいになってる。


僕(高須)も前説をしました。


この記事が参加している募集

読書感想文

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 深圳ほかアジアで見たものをシェアするマガジンをやっています。