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"All for Shizuoka"のスローガンに込めた思い

静岡ブルーレヴズに着任して約2ヶ月が過ぎました。この間、社員やスタッフとの面談や新規採用面接、チームへの方針説明、県内主要企業の経営者の皆様との面会、ファンイベントへの参加、メディアの取材応対や出演、行政・自治体や県ラグビー協会の皆様との打合せ、リーグの会議への参加などなど、既に1年くらい経過したのでは?と思うくらい怒涛の日々を過ごさせていただきました。

そして着任早々に、新生・静岡ブルーレヴズにサポートいただけるオフィシャルスポンサー・サプライヤー様が続々と決定。クラブを代表しまして心から感謝申し上げます。​

プロフェッショナルラグビークラブに生まれ変わった静岡ブルーレヴズに対する皆様からの期待の高まりに身の引き締まる思いです。

“プロクラブ”になったことによる大きな変化の一つは「ステークホルダー」が増えること。ステークホルダーとはよく利害関係者と訳されますが、自分の定義では「クラブが存続するために価値交換を行わなければならない対象」だと考えています。

ステークホルダー

従来の実業団スポーツのステークホルダーは主に「所属企業」と「選手・コーチ・スタッフ」のみですが、プロクラブにおいてはそれ以外のステークホルダーとの関係構築や価値交換も必要不可欠。特に企業やファンの皆様とのリレーションシップがなければ、すなわちスポンサー収入やチケット売上がなければ、クラブは存続できません。

ここで「価値交換」という言葉を使いましたが、言い換えれば「Give and Take」とか「Win-Winの関係構築」とも言えますが、自分の中ではこの価値交換という言葉がしっくりきています。静岡ブルーレヴズが提供する「感動・非日常体験・興行・広告機会・充実した仕事」などといった価値に対して、ステークホルダーの皆様から「現金・物品・協力・信頼・応援・加入」などといった対価を提供いただく、すなわち価値を交換するわけです。そしてそれらの価値が静岡ブルーレヴズとステークホルダーそれぞれにとって、「提供するものよりも提供されるものが上回っている」状態をつくる必要があります。

要するに、双方の価値を交換することで、
・スポンサーの拠出費用よりも、認知度拡大や従業員満足の価値が上回った
・チケットの購入金額よりも、試合での感動や経験の価値が上回った
・自治体からの様々な協力によって、住民の満足度が高まった
・メディアで取り上げていただいた我々の記事によって、メディアに対する読者からの評判が上がった
・この会社に労力や時間を提供することで、働くやりがいが得られた
といったような状態をつくり上げなければ、クラブは成長・発展・存続をすることができないのです。

静岡ブルーレヴズ2021-22シーズンのクラブスローガンは「All for Shizuoka」と定めました。「静岡のチームとして静岡のために活動しよう」という意味になりますが、自分としては、静岡=ステークホルダーの皆様と捉えています。プロクラブとなった最初のシーズン、すなわちステークホルダーが増えた初めてのシーズンとなりますので、自分たちの存在価値を周囲の皆様に認めていただき価値を感じていただこう、そして皆様の期待を上回る価値を提供することに全力を注いでいこうという思いを込めました。

今年は7月に熱海市で土石流災害が発生しました。地域で困っていることがあればそれに協力することも地域のクラブに課せられた使命です。All for Shizuokaのスローガンのもと、静岡のために、そして静岡ブルーレヴズの全てのステークホルダーの皆様のために、今シーズン全力で戦って参ります。

ご支援・ご声援の程よろしくお願い申し上げます。



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