美術館でのアートパフォーマンス
去年の7月に参加した、ニューヨーク市クイーンズ地区にあるクイーンズ美術館にて行われた、アーティストのグアダルペ・マラヴィーラのパフォーマンスの動画を彼がインスタグラムにアップしていました。
動画で何がなんだかわからなかったら、ゴングを演奏している人の一人が私です。笑
ルペ(彼の愛称)は、8歳の時に祖国であるエルサルバドルから、内戦を逃れ一人でアメリカに難民としてやってきたという過去を持つアーティスト。
若くしてガンを宣告されるも、様々なヒーリングをサポートに使いながら、そのガンも克服した経験の持ち主です。
そんな自身の経験から、彼の彫刻、ペインティング、インスタレーションやパフォーマンスといった作品は、移民問題や、トラウマ、病気やそこからの癒し、などといったテーマをコンセプトにしている。
私が参加したこのパフォーマンスは、クイーンズ美術の有名なニューヨーク市のジオラマの展示室で行われました。1964年の万博のために作られたもの。
そこでのパフォーマンスを、彼はただのパフォーマンスではなく、立派なヒーリングセレモニーにしようと思い、歌い手やパフォーマーだけでなく、私を含めた三人のサウンドヒーラーに、実際にニューヨークシティーにヒーリングをもたらす意図を持って参加してもらうことにした、というわけです。
ゴングや音叉をサウンドヒーラーが使用した以外にも、街にはびこる他者への恐れや分離の感覚といった、ネガィブな気をコヨーテ掃除機で吸い取る、といったパフォーマンスなどがあった。
もちろん、できる限りのハイバイブレーションと癒しを意図して精一杯やらせてもらいました。
パフォーマンスをやった時点では、不法移民の取り締まりが激化し、親から引き離される子供達が出てくるといった社会情勢を背景にした作品だったものの、コロナウイルスがパンデミックとなり、ニューヨークが一番の感染者数などを出している今日の情勢をバックグラウンドにしたときに、また違った意味合いが出てくる。
ルペは自分のアート以外でも、多くのトラウマを抱える不法移民の若者達を主な対象とした、ヒーリングのための集まりを催したりと、とてもインスピレーションを与えてもらえる存在だ。こうやって、いろんな人々が自分の立場からできる事でヒーリングに関わっているって、本当に素晴らしい時代だ。
彼の作品は、最近MoMaのコレクションに収められるなど、ますます注目を浴びている。
。。。それにしても、衣装がすごいけど(!)
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