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ほぼノンフィクション小説【創成期】

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※現在執筆進行中です。 これは実体験に基づいたエピソードを小説家したものです。 母との死別、引きこもりをした少年がどうやって人生を取り戻していったか、それらをストーリーとして記…
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#実体験

【創成期】 プロローグ  第1章 (1/3)まとめ

本作品は筆者の引きこもり経験から抜け出した体験に基づいて執筆したものです。 ーーーーーー…

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P20 創成期

いったい、私は何の話を聞いているのだろう? たった一つの質問から人生だの、戦争だの、世界…

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P16 問答

彼が去ってから、私は深いため息をつくしかなかった。 改めてあの謎めいた手紙に書かれたテー…

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P15 沈黙と問い

戸口に手をかけた瞬間 また理性の抵抗だろうか、なぜかこれまでの様々な体験が頭に浮かんだ。…

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P14 音がなる

その2日後の朝、私はひとつの決意を決めていた。 今度彼が訪ねた時は会ってみようと。 結局…

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P13  人を閉じ込めるもの

それから2日おきにその男性は家にやってきた。 私は応答しなくても、彼の存在を知ることが出…

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P12  答えのない問い

パンドラの箱のような手紙を開いた瞬間、私は一瞬戸惑った。 きっと、びっしりと小難しく、非常に周りくどい何かが記されているのだろうという当初の私の予測を裏切ったからだ。 その便箋のほとんどは”まっさらで無記入”の状態だった。 一瞬なにも書かれていないのではないのか、と思ったほどだ。 そしてそこにはたった一言、右上に添えるようにこう記されていた。 【あなたはそこにいますか?】 本当に、たったそれだけだった。 私はこの目の前の現実にどう対応したらいいのだろうか? 一

P11   パンドラの手紙

その便箋は綺麗に三つ折りされていた状態で封入されており、取り出した時点ではそこになにが記…

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P10 慣れない手紙

彼が去ったと思われる時から1時間ほどたった頃、ようやく私は玄関に向けてそっと歩を進めた。 …

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P6 カルマの種

なぜ人は物事に意味を求めるのだろう。 それが知り得ない、体験したことない、不可思議なもの…

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P5 幻想とうつろ

私が「死」というものを理解したのは12の時だ。 前の宵、おやすみの言葉をかけた相手が、翌日…

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P4 変わるものと変わらないもの

それからどれくらいの沈黙が流れただろうか。 まるで一枚の静止画を眺めている時のように、世…

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P3 窓外のハイエナ

がやがやと甲高い女性の話声が聞こえる。 どうやらそれは薄いカーテンと窓で仕切られた家の外…

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P2 小さな世界の均衡

その日の1日はいつもと同じ、取るに足らない1日になるはずだった。 目覚め、食し、戯れ、再び眠る 14歳の私の毎日はただ、飢えを満たす為の生存本能と乾きを避ける為の惰性的習慣によって成り立っていた。 眠い瞳をこすりながら制服に袖を通すこともなければ、期末試験に頭を抱えることもせず、未来を見通しては希望と憂鬱が混じりあった14歳とは違うのだ。 私は朝とも、昼とも、夜とも言えない時間に目覚め、 朝食とも、昼食とも、夕食とも、いえない食事を作り、その時にあったテレビゲームで遊