マガジンのカバー画像

ほぼノンフィクション小説【創成期】

24
※現在執筆進行中です。 これは実体験に基づいたエピソードを小説家したものです。 母との死別、引きこもりをした少年がどうやって人生を取り戻していったか、それらをストーリーとして記… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

【創成期】 プロローグ 第1章 (3/3)まとめ

※本小説はこちらのページの続きになります。 音がなるその2日後の朝、私はひとつの決意を決…

5

【創成期】 プロローグ 第1章 (2/3)まとめ

※本小説はこちらのページの続きになります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…

4

【創成期】 プロローグ  第1章 (1/3)まとめ

本作品は筆者の引きこもり経験から抜け出した体験に基づいて執筆したものです。 ーーーーーー…

9

P20 創成期

いったい、私は何の話を聞いているのだろう? たった一つの質問から人生だの、戦争だの、世界…

3

P19 奇跡の世界

彼は何かを込めるように言った。 ”現実に対する意味づけは選べる”と わたしはすかさず反論…

3

P18 現実と観念

誰かが私に言っていることは 私に言っていない… ある人は私の将来が闇だと言った。 けれど…

3

P17 観えるもの 観えないもの

次の正午前、例のごとくまたチャイムとノックが鳴った。 今度は11時12分だった。 おそらく今日は予定通りに事が運んだらしい。 戸口を開くと彼が昨日と全く変わらない格好と全く変わらない姿勢で立っていた。 あまりにも瓜二つの現実にデジャビュだと勘違いしそうになった。 「それで、答えはでたかい?」 彼は相変わらず、前書きも挨拶もない直球を投げてきた。 それで私は昨日の出来事は現実だったと改めて確認できたわけだが。 「いちおう、私なりの答えはでました。…けれど」 「

P16 問答

彼が去ってから、私は深いため息をつくしかなかった。 改めてあの謎めいた手紙に書かれたテー…

1

P15 沈黙と問い

戸口に手をかけた瞬間 また理性の抵抗だろうか、なぜかこれまでの様々な体験が頭に浮かんだ。…

1

P14 音がなる

その2日後の朝、私はひとつの決意を決めていた。 今度彼が訪ねた時は会ってみようと。 結局…

1

P13  人を閉じ込めるもの

それから2日おきにその男性は家にやってきた。 私は応答しなくても、彼の存在を知ることが出…

1

P12  答えのない問い

パンドラの箱のような手紙を開いた瞬間、私は一瞬戸惑った。 きっと、びっしりと小難しく、非…

2

P11   パンドラの手紙

その便箋は綺麗に三つ折りされていた状態で封入されており、取り出した時点ではそこになにが記…

1

P10 慣れない手紙

彼が去ったと思われる時から1時間ほどたった頃、ようやく私は玄関に向けてそっと歩を進めた。 警戒心を緩めないのは自分の巣穴付近に天敵がいるかもしれないからだ。 まずは二階の窓から外の様子を確認し、人気がないことを確認して、その窓をそっと開ける。 そして耳をすませ、私にとっての安全が確認がとれればようやくポストの確認へとステップを進める。 閉ざされた世界に住む人間にとって、外との接触はもっとも警戒すべきことなのだ。 我が家のポストの悪い点は、家の中から郵便物を取り出せる