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JDM Global, Planet 1999, sadie...今週のおすすめ 5best Songs:2022-26 | abstract pop

先日上半期ベスト的な企画で「2022年上半期注目の新人アーティスト25選」を公開しました〜。こちらぜひチェックしてみてください〜

音楽ブログ「abstract pop」の「5 best Songs」の企画では、国内の音楽メディアでは紹介されないような、海外の新進気鋭なアーティストを毎週紹介していきます。過去に紹介したアーティストは下記にまとめてあります。

最近友人からの勧めでポッドキャストも始めてみました。このnoteで更新している「5 best Songs」の内容を話したりしているのでよかったら覗いてみてください。先週の更新が以下になります。

Spotify更新しています〜

JDM Global

テキサス・ヒューストン出身のアーティスト/プロデューサーのJosh Mehlingによるソロプロジェクト、JDM GlobalがデビューEP『Go Easy』をリリース。彼はClairoやClaudが以前始めたバンドShellyのバンドメンバーでもあります。
彼の奏でる音楽は、トロピカルでメロディアスなサイケ・ポップが特徴的です。特にリズムが、マッドチェスターを彷彿とさせるようなグルーヴィーでファンキーなテイストで、それを近年のベッドルーム・ポップ的な質感に昇華させて、まさに暑い夏の1人部屋で踊るのに最適な音楽に仕上げています。ほどよいローファイで滑らかなムードもいいですし、彼の歌い上げるポップなメロディーがいいです。さらに収録曲のM2「Dizzy」なんて、イントロからぶち抜かれましたね。これ今年のインディー系のDJの中でめちゃくちゃ流行りそう。


Planet 1999

フランス出身で現在はロンドン拠点で活動する3人組ユニット、Planet 1999が新作EP『this is our music♫』を〈PC Music〉からリリース。メンバーの中にはボーカルも務めるcaro♡(同じくPC Musicから作品を発表)が在籍しています。A. G. Cookに見出されたこのグループですが、Charli XCXの2019年のClairoとYaejiを客演に招いた「February 2017」を共同作曲者として参加しています。
グループ名の"1999"と付く通り、その年代のゲームボーイやPlayStationなどを想起させる、淡くも瑞々しいレトロなシンセサウンドが魅力的です。また彼らは90年代のシューゲイザーやドリーム・ポップから影響を受けているとのことで、その煌びやかさや透明感のあるボーカリゼーションから感じとることができますね。


sadie

NY・ブルックリン拠点に活動するプロデューサー/SSWのAnna Schwabによるプロジェクト、sadieがデビューEP『Nowhere』をリリース。今作はWetのメンバーJoe Valleと、True Blue & PorchesのメンバーでもあるMaya Lanerが共同プロデュースしています。
サウンドを聴いてお分かりになるかと思いますが、彼女はCharli XCXやAG Cook、SOPHIE、Bladee、そしてBjorkやKate Bushから多大な影響を受けているとのこと。80年代のニューウェーヴ的な野太いアナログシンセや、現代的なシュワシュワと弾けるようなロマンティックな電子音を織り交ぜたメロディアスなサウンド。そこにたゆたうような甘美な歌声が綿密に折り重なり、輝かしくもノスタルジックなポップスを奏でています。


Legwurk

NY・ブルックリン拠点に活動するマルチ奏者/SSW、Tani KahnによるソロプロジェクトLegwurkがデビューEP『i have a bad memory』をリリース。クィアであるTaniが、自身いままで乗り越えてきた苦悩や経験を詰め込んだ作品になっているとのこと。彼女はその他にもStill Woozyのサポートで活動してきているアーティストでとても有名です。
今作はLegwurkの独特で中毒性の高いポップサウンドを作り上げており、サイケ・ポップやローファイ、R&B、ファンクなどをブレンドさせたベッドルーム・ポップ・サウンドが最高です。Still Woozyにも近しいような陶酔的でとろけるようでグルーヴィーなムードが個人的には大好物でした。彼女自身は、Still Woozyはもちろん、Glass AnimalsやBon Iver、同世代のRemi WolfやClaudにも影響を受けているそうです。


girl_irl

アトランタ出身でNYのブルックリン拠点で活動する元ツアーDJでもあるプロデューサー、girl_irlが3曲入りのシングル『world champ』をリリース。昨年から活動し始めたばかりですが、既に世界中で多くのファンを魅了しつつあります。
girl_irl自身が掲げる〈industrial pop〉という言葉の通り、ダークでアングラなサウンドが全体的に漂っていて、そこにメランコリックで気怠げな歌声が重なる音楽を作り上げています。ブリブリの低音やグリッチなサウンド作りも印象的で、だんだん脳内を侵食されていくような中毒性もありますね。この退廃的なSci-Fiな音の世界観が個人的に大好物です。


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