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2023年の抱負

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年2月19日(日)に池袋シネマ・ロサにて監督作『浮気なアステリズム』と『喫む女』(のむおんな)が一日限りの上映となります。

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IFS PLAYBACK 2023 チラシ
IFS PLAYBACK 2023 チラシ

2021年10月にシネマ・ロサにて上映した『浮気なアステリズム』が1年以上の時を経て復活上映されることに私自身驚いています。さらにあまり日の目を見ることのなかった短編『喫む女』も併せて上映できることになり、劇場関係者の方にこの場を借りて御礼申し上げます。

『浮気なアステリズム』劇場公開時のチラシ
『浮気なアステリズム』劇場公開時のチラシ

『浮気なアステリズム』は、2020年のコロナ禍で、自主映画作りに疲れ果て、もうこれで最後にしよう、最後だし初の長編映画を作ろう、と企画したものです。

最後ぐらい皆様に喜ばれる映画を作ろうと、「恋愛」をテーマにあまり変なことをしないようにしつつ仕上げたつもりです。

初めてのクラウドファンディングも行いました。ご支援下さった皆様、改めてありがとうございます。

この映画に漂う「青春の終わり」や「諦念」のようなものは、これで最後だという私の気持ちが素直に反映されていると言えます。

さて、艱難辛苦を乗り越え、『浮気なアステリズム』は2021年の3月に完成しました

その頃から私の中に沸々と湧き上がるものがありました。
誰のことも考えず、自分の好きなように滅茶苦茶な映画を撮りたい。

『浮気なアステリズム』完成後で予算は底をついていましたが、短編ならどうにかなるだろうと、作り上げたのが『喫む女』となります

『喫む女』

この映画は、敬愛する飯島敏宏監督が審査員を務める某映画祭に向けて制作したのですが、惜しくも飯島監督は映画が完成する前の2021年10月17日にお亡くなりになりました。飯島監督とは面識はありませんでしたが、多大な影響を受けたことは確かなので、未だに残念でなりません。

その年の年末から、『野球どアホウ未亡人』の企画がスタートしました。

そこに至るまでにも数々の企画が生まれては消えていきました。

カブ研究会にとって、そして私自身にとっても本当に最後の自主映画を、ということで、好きなことをやろうと脚本作りを進めました。

年が明け、脚本作りを進めつつ、2022年3月に『喫む女』が完成しました。

2022年6月に京都で開催された「自主映画カフェ」という上映会で『喫む女』の上映が決まりました。

その上映の前日、私の祖母が亡くなりました。

京都での『喫む女』上映を終え、祖母の葬儀も滞りなく進み、再び『野球どアホウ未亡人』の脚本作りに着手しました。

脚本が第四稿まで終わった段階でキャスティングに入りました。
主演俳優については久々にオーディションを開催し、多くの方にご応募いただきました。

『野球どアホウ未亡人』

撮影は2022年9月、まだまだ残暑きびしい中行われました。

悪虐非道の限りを尽くして撮影は終わりました。日本一過酷で俳優を大切に扱わない現場が小野組です。

さて、ようやく本題です。

今年はまず池袋シネマ・ロサでの『浮気なアステリズム』『喫む女』の上映を無事終わらせること、そして『野球どアホウ未亡人』の年内に公開できるようにすることを目標にしたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

小野峻志


『浮気なアステリズム』
2021年/71分
出演=坂本憲子(現、璃音)、田口夏帆、小板橋みすず、田中陸、古矢航之介、関英雄
製作=カブ研究会、監督=小野峻志、脚本=堀雄斗、音楽=中澤洸紀、撮影=松原晃平、照明=及川凱世、美術=米岡秀宣、録音=田中柊子、編集=橋本悠平、スチール=金田一元

『喫む女』
2022年/14分
出演=小板橋みすず、田中陸、哲太郎
製作=カブ研究会、監督・脚本・編集=小野峻志、撮影=齊藤凌平、照明=及川凱世、録音=田中柊子、音楽=中澤洸紀・工藤直也、音響効果=田中柊子、スチール=ojo、カラリスト=田中諭

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