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90年代の音楽を知らないアナタへ その62 (I CAN'T HELP) FALLING IN LOVE WITH YOU(93)/UB40 嫌いだったけどジワジワくる愛しい曲

シャロンストーンの映画「SLIVER(硝子の塔)」の主題歌として93年に世界中で大ヒットした、イギリス出身のレゲエバンドUB40によるエルヴィスプレスリーのカバー曲である。

「硝子の塔」は当時シャロンストーン主演作「氷の微笑」の次に公開された注目の「変態恋愛」映画だったと記憶している。この映画は内容のぶっ飛び感もさることながら、サントラの良さが話題になった、ある意味音楽に救われた映画と言っても過言ではない。先にグロリアエステファンの「TURN THE BEAT AROUND」(こちらもディスコヒットのカバー)が大ヒットして注目を浴びていた。映画は大コケに終わったが、サントラの評判はヒット曲も収録していたことで上々。

UB40が歌うこのカバーはオフィシャルのテーマソングとして世界中の劇場で流され、レゲエミュージックとしては珍しいポップチャートでの全米1位という快挙に。さらに何週にもわたってその座をキープしていたことで、90年代を代表する洋楽として記憶されている人は多いと思う。

あまりMTV向きじゃない容姿と、声の軽さが好みではなく初めは嫌いだったんだけど、慣れとはこわいもので、聴いているうちにだんだん好きになってくるのだから不思議。ラジオのヘビロテって大事なんだなーと、子供心に思ったものである。おかげさまで、いまでも大好きな1曲である。

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