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【番外編】いまだからこそ。いまでもまだ。歌姫初期の強烈なメッセージソング 90年代の音楽を知らないアナタへ

アメリカで起きたアフリカンアメリカンの窒息死事件。なんと犯人は白人至上主義の警官だったとか。これが火種となり、現在多くの州と地域で暴動やデモが勃発している。これは単に黒人VS白人という問題ではなく、肌の色で差別、ひいてはLBGTQを差別をすることが問題の根底となっているように思う。

そんな混乱が起きている最中、音楽業界でひとつのムーブメントが起きている。マライアキャリーが90年リリースのアルバム内に収録したシングル「THERE'S GOT TO BE AWAY」という曲のリピート再生だ。マライアにとっては珍しいダイレクトなメッセージソングになっている。サビはこうだ。

「THERE'S GOT TO BE AWAY TO CONNECT THIS WORKD TODAY /COME TOGETHER TO RELIEVE THE PAIN/THERE'S GOT TO BE AWAY TO UNITE THIS HUMAN RACE AND TOGETHER WE'LL BRING ON A CHANGE」

「世界をひとつにしよう。一緒になって痛みを和らげよう。人種をひとつにすべくあらゆる痛みを払拭して、変化をもたらそう」

THERE'S GOT TO BE AWAYという言葉。ひとつひとつは簡単な言葉だけれど、この言葉に込められた団結性やミッション性を秘めた濃厚な言葉として響いてくる。歌詞だけではなく歌ももちろん聴いて欲しいのだが、当時20歳そこそこで若いとはいえ、マライアの歌唱は訴えることに真剣であることが十分に伝わる心強い歌唱になっていると思う。

シングルとしては地味だったために今ではなかったことになっているが、彼女が自宅待機中にアップした自宅でのパフォーマンスを見た後だとこの曲の持つイメージや意義といったものが実態感としてわかってくる。彼女ははじめからぶれていないのだ。彼女はバイレイシャルとしての生い立ちがあるため彼女自身にも今回の事件は強く感じることがあるに違いない。

この曲に初めて出会った方のために

https://www.youtube.com/watch?v=ECU6KHkUOcE


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