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90年代の音楽を知らないアナタへ その84 ONE IN A MILLION(96)/AALIYAH 祝 Spotify エントリー!ヒップホップ/R&Bの金字塔

Rケリーのプロデュースでデビューしたアリーヤのスタジオアルバム2枚目がこの「ONE IN A MILLION」。2021年8月にようやくSpotifyに登録が完了したことに端を発し、リアルタイムから聞いてきている大ファンのアリーヤのこのアルバムについて書いてみようと思う。

Rケリーとすったもんだあり、仕事とプライベートをわけることができなったふたりの共同作業は結果的に1作目のみで終わってしまった。プライベートやゴシップに関して興味がないわたしにとって、ファーストアルバムはいまだに大好きだし、90年代を代表する名盤に推したいほどの完成度の高さだと思っているので、このコラボが音楽性とは別のところのいざこざで無くなってしまったのは正直残念ではあった。

しかし彼とのトラブルで若いキャリアが潰れないかと幼な心に心配していたわたしの気持ちなんて何のその。アリーヤはティンバランドという巨漢の友を味方につけ、さらにミッシーエリオットなる天才を巻き込んで大傑作アルバムを完成させてシーンへ帰ってきた。

タイトル「ONE IN A MILLION」は万に一の存在という意味。

your love is the one in a million

このサビのフックが曲のすべて。言いたいことはこの一言なのだけれど、これ以上でも以下でもないほどの鮮烈さを放っていた。まだ成人にも満たない彼女が言い放つ「万に一つの存在」とは、ファンのことであって欲しいと思いつつ、新たな音楽パートナーであるティンバランドなのか、はたまた実はRケリーのことなのか。または大好きなおばあちゃんのことなのか。妄想はさまざまあって当然だし、自由であっていい。

この一言は、時代を問わずに万物に当てはまる最強のキャッチである。

なんでもコロナに結びつけるのは辞めたいところだけど、やはり今のコロナ禍にあってこの一言の意味・重さというものはとてつもなく強く、ダイレクトに心に響いてしかたがない。


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