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歌謡曲レコード その13 プラスティックゼネレーション(81)/郷ひろみ 黒い!たのし!大好き!
これぞ歌謡曲!といわしめる粒揃いの曲たちが結集した81年発表の郷ひろみ17枚目のアルバムになる1枚。
西城秀樹同様、80年代に入ってからもまだまだ現役かつ精力的に活躍し、ヒット曲連発していく郷ひろみなんだけど、特にこの頃のアルバムは知名度とは逆の意味で音楽好きに人気な盤が多い。
このアルバムはシングル「お嫁サンバ」をB面に収録しているが、そのお嫁サンバを目当てで買う人がどれだけいるんだろうと感じるくらい、他の曲の方が目立ちまくってて。お嫁サンバが霞むほどに印象が薄くなっている。
編曲のほとんどを大御所・萩田光雄氏が手掛けているが、筒美京平氏とはまた違ったクセを持ち、その一方でバランスの良い王道路線もまぜているため初心者でも聴きやすいうえ、音楽的な探究心も織り交ぜられているワクワクするような音のグラデーションがミソといえる。
そして何より郷ひろみはラテン路線。お嫁サンバの歯切れの良いリズミックソングもいいけど、お得意のラテ気質に、ブラックミュージックをミックスしたダンサブルな歌謡曲が満載なのが「和モノグルーヴ」好きの間でチョイスされる頻度が高いという。郷ひろみの正確なピッチとズリミックな歌がマッチし、聴いているだけで兎に角楽しいのだ。
レオタード姿で飛んでる郷ひろみの姿が強烈なジャケットだけれど、なんとなく中身を言い当ててる、素晴らしいジャケットデザインだなと思う。
CDでは復刻リリースされていないらしいが、レコード盤では普通に聴けるし、チャンスがあれば是非アルバム丸ごと楽しんで欲しい1枚である。
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