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今、ジョニ ミッチェルが熱い!書籍「アルバムガイド&アーカイヴス」を手にして

祝!ジョニがかえってきた!

昨年ジョニの新しいシリーズ「アーカイヴス Vol.1:アーリー・イヤーズ(1963―1967)」がリリースされて以来、いよいよジョニが動き出したかとワクワクが止まらない。

これまでジョニは過去作に対して冷やかさを貫いていたはずだが、自身のリハビリ生活を通していよいよキャリアの総括を考える時期がきたのだろうかと勝手に推測。

新作はもう作らないと断言してから10年近くが経過。数年前から過去シリーズの実現に向けてスタッフの奔走もあったよう。なにはともあれ心境の変化があったのは喜ばしく、過去作に対する敬意を示し始めたことはファンはもちろん、これから影響されるであろう未来の音楽人にとっても何よりも嬉しい財産になるであろうと断言できる。

そんなニュースから程なくして届けられたのがデビューアルバム以前の録音群だ。ジョニ自身も改めて驚いたという瑞々しい音源たちがわんさかリリースされて大評判である。

アーカイブスのリリースにあたる経緯は書籍を是非読んでみて欲しい。ジョニの気持ちのうつり変わりが丁寧な解説とともに掲載されている。

書籍には各アルバム毎のレビュー、バイオグラフィ、ジャズへの傾倒、インスパイアされたアーティストの紹介などなど。すみからすみまでジョニざんまい!(当たり前か)

正直これまでじっくり向き合ってこなかったアルバムも解説を読みながらSpotifyでプレビュー再生していると、食わず嫌いだったことを反省するほど、ジョニの作る音楽世界は素晴らしいと改めて敬服してしまう。弁解するわけではないが、きっと年齢によってようやく受け入れられるアルバムってあると思う。例えば「DOG EAT DOG」や「CHALK MARK 〜」「TURBULANT INDIGO」といったシリアスな内容をコンセプトにした後期の作品にはリスナーにも経験値が必要ではないだろうか。受け手にもそれなりの知識や教養を必要としてしまうのがジョニミッチェルの音楽であろうと気づかされた。

この書籍の刊行を喜ばしく思うとともに、新たなジョニの魅力がまっているかと思うと自然と耳がにやけてくるのである。



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