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対話を中心としたまちづくり。市民との対話集会を開催しました【芦屋市】

「対話を中心としたまちづくり」
その実践に向けて、就任半年を前に、公約にも掲げた「市民と市長の対話集会」を4回開催しました。

今回のテーマは「子育て・教育」。
具体的な内容や当日の議論の紹介は別の機会に譲り、今回は対話集会の様子をダイジェスト形式でお伝えします。

車座になって対話集会を行いました



■そもそもなぜ、対話集会なのか?

そもそもなぜ「対話集会」と銘打って、今回の会を開催したのか。
それは、要望の場ではなく、対話の場をつくりたかったからです。

市長による公聴会は、これまでも多く行われてきました。

しかし、要望合戦になっていたこともあってか、参加者が固定していました。

もちろん、直接要望されるほど困っていらっしゃる現状があることは重く受け止めるべきです。 しかし、多くの課題は、行政だけで解決できるものではありません。

市民の方々との協働こそが、解決には必要です

また、要望合戦の雰囲気によって多様な市民の方々が参加を敬遠し、市役所職員も構えて参加する状況になっていたことは事実だと思います。

今回、敢えて「対話集会」と銘打ち、市長が要望を聞く場から、対話を通じて市長と一緒に未来を創造する場へと刷新しました。

雰囲気は環境からということで、座席配置にもこだわり、車座になって話せる配置に変えました。

前に市役所幹部が並び、向かい合って市民が座るこれまでの配置は、どうしても対決の構図。丸にすることで、共創の関係性が伝わるよう心がけました。

また、市役所幹部は敢えて対話に入れず「市長との直接対話」の形にこだわりました(周りでメモを取っているのが幹部です)。

職員は誤解を招く表現はできないと、どうしても守りに入った発言になりがちです。その結果意図が伝わらない場面を度々見てきていたので、私が市役所の意図をかみ砕いて説明することに努めました。

市民を信頼して丁寧に説明することが、一緒に課題を解決し、未来を創造する前提だと考えたからです。

■ 話をつなげる対話で「みんなの課題」に

対話集会の現場では、まず私が考えている具体的な政策を簡単に説明したあと、市民の皆さまとの意見交換の時間を設けました。

対話の冒頭には、有意義な対話を実現するためのお願いをしました。

○話は短めに!(話しすぎに注意しましょう)
○違ってて当たり前!(否定より提案を)
○みんなで学び合う!(知らなくて当たり前)
○話をつなげる!(対話を楽しみましょう)

特に「話をつなげる」は、今回の対話集会でこだわった点です。
自分一人で声を上げるのはなかなか難しくても、他の人の話に「私も……」と重ねることは少しハードルが下がる。
例えば、不登校の話や保育の話など、当事者の方が最初に口火を切ってくださったおかげで、話しやすい空気がつくられていきました。
これこそが、対話を通じて「私の課題」が「みんなの課題」になるということです。

今回は、手を挙げるときは「パー」で、同じテーマで話したいときは「チョキ」でと、まるで小学校のようなルールを決めました。少しでも話しやすい雰囲気をつくれていたのであれば嬉しいです。


■ 参加者同士でのコミュニケーションが生まれたことが最大の収穫

今回、私が感動したのは、終了後の参加者の方々の姿でした。
連絡先を交換し、今後何ができるか立ち話をされている方の姿は、これまでの集会で見たことがありませんでした。

私が伝えたかったのは、「行政だけでまちづくりをする時代は終わった」ということ。
多くの課題は、行政だけで解決できるものではありません。
だからこそ、市民の皆さんにも自分がこれをできるのではないか?と思った際にはぜひ動いていただきたいのです。

もちろん、行政の果たすべき役割は大きい。でも、それだけでは解決できないのも事実です。

「育児が大変なお母さんをサポートしたい」
「食育を通じて子どもの健全な発育を支援したい」
「通学中の子どもたちの健康と安全を見守りたい」……

様々な声から様々なつながりが生まれ、様々なアイデアが生まれました。

「要望」より「お誘い」を頂けるような行政に。
「市役所は何もしてくれない」ではなく、「市役所の専門性があってよかった」と言っていただけるよう、私たち市役所の姿勢も変わらなければなりません。ますます精進します。


■ 対話集会という場でこそ出会える声があった

そして、今回嬉しかったことは、多様な市民の皆さまが集まってくださったことでした。

最年少は0歳1ヶ月(!)で、先輩世代、現役世代、未来世代と幅広い世代から参加してくださいました。
ほとんどの方は初めて市長と話す会に参加されたとのことで、普段直接声を聴くことのない市民の方々と対話をするまたとない機会になりました。

市長が変わって政治に興味を持つようになったという若い方。
自分も当事者として考えたいという中高生の方。
孫世代のために何ができるか一緒に考えたいという先輩世代の方……。
就学前のお子さまから市長への応援のお手紙を頂いたこともありました。

皆さま、ありがとうございました!

市長が変わったというニュースを見て、東京から引っ越してこられたご家族には、その行動力に衝撃を受けました……ありがとうございます。

終了後のアンケートによると、会の満足度は85%、市長の説明のわかりやすさは100%、次回も参加したいと答えた方は96%でした。
自由回答欄にびっしり感想を書いてくださった皆さま、ありがとうございます。全部読みました。

まだまだ改善の余地がありますので、次回に活かしていきます。


■これからも毎年、市内各地で対話集会を行います

次回は1月に開催。今回巡れなかった地域に伺います!参加募集開始は12月10日です。詳細は、こちらのウェブサイトをチェックしてください。

1月20日(土曜日)10-11時 @春日集会所
1月20日(土曜日)14-15時 @打出集会所
1月24日(水曜日)19-20時 @潮見集会所
1月26日(金曜日)19-20時 @三条集会所

市民の皆さまと対話できること、楽しみにしています!

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