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白 い つ り 橋 を わ た ろ う 青 い 人 が む こ う で ま っ て る ……という書き出しで始まる私の掌編を《一行文庫》に掲載していただきました。 《一行文庫》は縦書きの一行をどこまでもスクロールしながら読む文学サイト。 岩下智(さとる)さんというアートディレクター/デザイナーがサイトをデザイン・運営しています。まぁとにかく覗いてみてください。美しいんです。雪道の足跡をたどるようにさくさくと物語に入ってゆけます。 注文の多い
ほ く っ と 割 れ ば ふ わ っ と 湯 気 ・・・・・・ 軍 手 ひ ら け ば お つ り が キ ラ リ ・・・・・・ 読 む も 良 し ほ か ほ か の 古 新 聞 ・・・・・・ 小 窓 の 炎 を 見 に お い で ・・・・・・ 皆さん、良いお年を 新しいタテナガ文芸 新しい柄デザインを お楽しみに
母が入院。面会できない規則らしいので、代わりに宅配便でこいつを送りこみます。枕元で元気づけてやってくれぃ。 ・ ・ ・ さて、お待たせしました。 皆さんのタテの一行詩をひきつづきご紹介します。 余白の白さ、その静けさ。 だいすーけさんの一行詩に読み手はさまざまな色を投影したくなります。皆さんの夏は何色でしたか。テキスタイルどっぷりの夏だった私は、紺色かな。 タテナガ絵本作家の【かかと】さんのゆらめく一行詩。スクロールすると見覚えのある一本のかたちが見えてき
ア ス フ ァ ル ト ソ フ ト ク リ | ム レ ク イ エ ム あ〜あ、もったいない。 舗道に落ちていたクリームはじんわり溶けかかっていました。西暦2000年夏。場所は外苑東通り沿いのとあるバス停。 詩ってすごいなぁ。 20年前の些細なできごとを今も鮮やかに再生してくれます。句自体に記されている情報はごくわずかなのに、作者の私は読み返しただけで時期や天候、位置情報まで思い出せてしまう。 俳句はある意味、超記憶術なのかも。 一瞬のきらめきをビー玉の気
私20年以上俳句をやってまして、長い付き合いの句友たちとたまにメールでこういうことをやってます。 作った一句を見せ合う時、一文字ずつ改行して タ テ 書 き に す る ん で す 俳句はやっぱりタテに読みくだすのが自然ですよね。文字間がゆったりする感じも俳句の鑑賞にはうってつけです。 そういえば、テレビの俳句番組が句を三行に分割して見せるでしょ。 詩 ム ノ み ス ス た の ト い 予 ラ に 言 ダ あれ、今ひとつですよね。
ふだんの暮らしの中で日本語をタテに書くこと、あまりしなくなりました。 最後にタテ書きしたのはいつだったか覚えていますか? 私はたしか先月。俳句を投句用紙に清書して同人誌に郵送した時でした。 「もう何年もタテ書きしていないよ」「年賀状くらいかな」そんな人もいるかもしれませんね。 タテ書き文化はこのまま静かに光を失っていくのでしょうか。演歌や民謡のように片隅の棚へ追いやられていく運命? いいえ。 そうはならないと思います。タテ書き文化を死守してくれる力強い守
縦スクロールの絵本を思いつく前に、1年ちょっとの助走期間がありました。 2014年3月。 とある美術館のカフェ。 テーブルでスマートフォンに集中する若いお母さんと、向かいの椅子で足をぶらぶらさせている4歳くらいの女の子を見かけたんです。この親子が横並びにすわって一緒に読めるスマホ絵本があるといいなと思いました。 で、帰宅後すぐに調べてみた。 Kindle絵本やキッズ向けアプリはすでにいろいろありました。が、どれもまるで豆本のようです。スマホだと読みづらい。「タ