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木の種から育てる森づくり『タネカラプロジェクト』

種から森へ?

「種から関わる森づくりプロジェクトがスタートした」と聞き、高島市朽木の生杉(滋賀県立自然公園第一種地域に指定されているブナの原生林のある山奥)に行ってきました。

お話を伺ったのは、清水美里さん。株式会社エーゼログループに所属しながら、2022年3月にこのプロジェクトを始動しました。

森の様子を見上げる清水さん

現状、地域の森は、ニホンジカの食害や無秩序な伐採により、植物の層は多様性を失い貧弱化。また、針葉樹などの人工林も、風雪害で荒れ果て、伐採後の対応にも欠け、行き場を失ったままになっているそうです。

プロジェクトのきっかけについて清水さんは「森づくりの循環サイクルは、木を「植→育→切→使」がバランスよく回ること。現代は、この森の木を「切る」「使う」ことがほとんどで、「植える」「育てる」の作業が足りていないように感じています。木は植えてもすぐには育たないからこそ、今、私たちの手で森の循環を未来につなげていきたい、地域の森は地域の種で再生したい、そんな思いでタネカラプロジェクトを立ち上げました」と語ってくれました。

タネ拾いの様子

現時点で、85種類あまりの樹種の苗を育てていますが、これからは数量ともに増産し、出来るだけたくさんの木々を森へ帰していきたいという思いです。

秋には、木の「たねひろい」や「タネまき」のイベントをします。森の中で自然の新しい発見しながら一緒に参加してみませんか?
▼イベント情報はこちらから
https://tanekarap.jimdosite.com/

タネカラプロジェクトは何十年先の未来を自分たちの手で創っていく活動です。今できることが次世代の笑顔にもつながり、自分たちの想いもつながっていく。高島の自然も人も想いも、このプロジェクトから大きく広がってほしいと思いました。

タネカラプロジェクト
代表理事 清水美里さん
滋賀県高島市朽木生杉180
HP 
https://tanekarap.jimdosite.com/

取材:石倉 怜菜 編集:田中 可奈子

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