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「2020世界平和経済人会議ひろしま」で考えたこと

みなさん、こんにちは。
先週末8月8日に開催された「2020世界平和経済人会議ひろしま(オンライン開催))に参加しました。テーマは「COVID-19との闘いを踏まえた「積極的平和」と「SDGs」」というまさに今起こっていることと今後の対応についてでした。

テーマや登壇者など詳細はこちらを参照ください。
https://hiroshimaforpeace.com/2020hbfgp/

参加したセッションについて気になったポイントなどを書いてみます。

セッション1は、「ウィズ/アフターCOVID-19の「グローバル経済」と「格差」への対応」で、今回のコロナ禍でジェンダー、人種、国籍などによる経済格差が広がっているということでした。

色々な意見がありましたが、ゴールドマン・サックス証券株式会社副会長のキャシー松井さんが、コロナ禍で女性の方が経済的影響を受けているという話をされ、さらに女性の方が多様な人々や価値観を受け入れていくインクルーシブリーダーシップを持っているのではと言われていたのが印象的でした。

また、住友林業株式会社代表取締役会長の市川晃さんや国連責任投資原則協会理事の水野弘道さんなどから「利他の精神」や「利他主義」についてお話があり、モラルが高い企業や正直者が得をするような仕組みが必要、ESG投資などで投資家の行動を変えるには社会全体がそうした方が得だというように物差しを変えていく必要があるという意見が出ていて、この点がこれからの大きな課題になると思いました。

また、スペシャルセッションの「ウィズ/アフターCOVID-19の「人間の安全保障」と「平和×ビジネス×SDGs」」では、ヤフー株式会社 CSOの安宅和人さんが今後について、以下の3つのポイントをお話しされていました。

1) 平和の定義が変わる
2)パンデミックレディな社会にする
3)「軍産共同体」ではなく、「平産共同体」に革命的転換を

最初の平和の定義が変わるについては、以下の通りでした。

・戦争がないだけではなく、疫病や飢饉がないことも平和に含まれるようになる。
・「地球善」と「ヒト善」はこれまで別個のものとして捉えられていたが、これからはこの2つが重なり合い、共同していくことが大切

このコロナ禍で、平和と経済という、今までは別個に考えられていたことを経済界も含めて考えていかないといけない状況が加速していて、本当に1人1人の意識や行動、社会全体の仕組みを大きく転換していくことが求められているのだと改めて感じました。

当日は、ポジティブ・プラネット会長のジャックアタリさんの講演をぜひ聞きたいと思っていたので、講演がなくなりとても残念でしたが、会議では色々な気づきがありとても有意義な時間を過ごさせて頂き、ありがとうございました。

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