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「自己受容の破壊:感情を感じるなという禁止令」に、自分を好きになれない原因があります。『自分を好きになれない君へ』

『自分を好きになれない君へ』は、自分を好きになるために必要な考え方を教えてくれるビジネス書です。

「悩みや問題の多くが、自分を好きになれないことから生じている」「自分が感じていること:丸ごと受け入れる/その上で行動を改善していく」「集中瞑想:一つのことに意識を集中し、心を研ぎ澄ませる/観察瞑想:今この瞬間の心のありようを、あるがままに観察する」など、自分を好きになる手段を学ぶことができます。

特に「自己肯定感というのは積み上げていくもの」は、子どもの自己肯定感の低さが、親の子どもへの押しつけと直結していることを示しています。

「自分の心が感じていることをありのままに受け入れてもらえない」と、親にダメ出しばかりされていると、自分にもダメ出しをしてしまい、それが自己肯定感の低下につながってしまうのです。

自己肯定と自己受容は違います。

「自己肯定:自分の良いところを見つけて肯定する」のに対して、「自己受容:自分に良い悪いの判断をくださずにこれが自分だと受け入れる」という違いがあります。

自己肯定ではなく「自己受容によって自己肯定感が育つ」のです。

子どもの自己肯定感を高めて、優秀な人材に育てたいと考えている親たちは、子どもへのダメ出しを直ちに止めましょう。

 

「ノーと言うことで自分と他人との間に境界線を引く」「境界線の弱い人:全部を言葉にして伝えなくても察してほしいという甘えの心理→心理的退行」「本を読み、心に響く言葉に出合ったら、それを自分の胸に刻み、心の支えにする」などを通して、昭和の頑固おやじのような甘ったれた幼児にならないことで、自己肯定感を高められます。

特に「自分のdoingやhavingをいくら肯定してみても、自己肯定感が育つことはありません」は、持つことよりも、行動することよりも、自分の存在を認めることしか自己肯定感を高める方法がないことを教えてくれます。

自分には「Doing:自分の行動」「Having:手に入れたもの」「Being:あるがままの状態」の3つがあります。

なぜ「Doing」「Having」がダメかと言うと、「doingやhavingを肯定する:条件付きの肯定」だからです。

「条件付きで自分を肯定している限り、条件を満たさない場面では、自分を受け入れることができなくなる」からです。

その結果、条件を満たすことに駆り立てられる人生になってしまうのです。

それに対してbeingを肯定することは、ありのままを受け入れることです。

自分にダメ出しばかりし続けている前山のようなサラリーマンは、自分の存在を認めることから始めてみてはいかがでしょうか。

 

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