見出し画像

日本は、平和ボケした日本人が思っている以上に侵略される確率が高いことがわかります。『ロシア・中国・北朝鮮が攻めてくる日』

『ロシア・中国・北朝鮮が攻めてくる日』は、日本を攻めてくる条件を網羅したビジネス書です。

「パンデミック・シンドローム:不安や恐れを抱いてしまい、頑張る気力が失われていく状態」「ロシアが断じて許容できないのは、緩衝地帯のない緊迫した境界を周辺国が団結して護るような状況だ」「軍事というバックボーンなき外交は単なる虚勢以外の何物でもない」など、戦争が生じる理論を実際の状況を駆使して説明してくれています。

特に「冷戦期の米ソの二極体制→冷戦崩壊後の米国一極体制→米・中・ロ・印の四極」は、世界中で戦争が勃発する原因です。

「常に裏切られるのではないかと猜疑心が募り極が増加すればするほど、世界は不安定になる」と、「極」が増えてしまうと統率力がなくなり、世界が不安定化し、紛争が増加していくのです。

これからは、ウクライナ紛争だけじゃないと認識する必要があるでしょう。

 

「プーチンにとっては北海道に侵攻することで、習近平との共同戦線が構築できる」「米国が凋落しはじめた主な理由は、米国が世界の警察官の役割を担い、国力以上の軍事力を世界に展開し、戦争をするからです」「疲弊した人々の心は、マッチ一本で燃え広がる乾燥した草原に似ている」などを通して、パンデミック後の世界情勢を教えてくれます。

特に「日本人にとって、原発攻撃は心理的に最も衝撃を与える作戦の一つとなります」は、影響力が強いのに防御力が皆無な原発が、侵攻国の標的になることを教えてくれます。

「日本では、警察が原発の警備に当たっていますが、北朝鮮の特殊部隊とは対等に戦えません」と、もし軍隊が原発を攻撃すれば、日本では防御できない事実を突き付けられます。

「原発を警備する会社のガードマンが丸腰なのは、日本とスウェーデンだけ」と、最重要施設であることを無視している現実があります。

日本を守り抜くには、国防費をさっさと上げて、軍事力を強化するしか道はありません。

 

オタクの視点から言うと、「ロシアが北海道に侵攻するのは、日本が極度の弱みを見せる時」に、衝撃を受けました。

オタクの活動は、戦争が起こると壊滅させられるからです。

ロシアが北海道に侵攻するには、「日米安保条約が破棄された場合」「米国が中東等の遠隔地の戦闘に巻き込まれ、極東に手が回らないことが明らかな場合」「台湾や朝鮮半島問題で米中戦争が起こり、戦闘の形勢が米国に不利で、ロシアが北海道に手を出しても米国が介入しないと判断した場合」と、意外にも侵略の可能性が高いのです。

安保を否定する日本人は多いですし、ウクライナが長期化する可能性は高いですし、台湾や朝鮮半島で戦争が起きる可能性はさらに高いからです。

外的要因が多いので、日本自身には回避する術が少なすぎるのが現実ですが、なんとかオタクの活動を守れるようにしていきたいです。

 

#ロシア中国北朝鮮が攻めてくる日 #幻冬舎新書 #福山隆 #宮本一路 #幻冬舎 #読書の秋2022

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?