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「いまの若者たちは広告や広報に対してとても強い不信感を抱いている」と、企業はZ世代に売るなら、宣伝ぽくない表現を身につける必要があるでしょう。『Z世代に学ぶ超バズテク図鑑』

『Z世代に学ぶ超バズテク図鑑』は、Z世代のトレンドを学ぶことでバズを意図的に生み出すためのビジネス書です。

「企業はいかに宣伝くささを消臭できるかがポイント」「ハッシュタグに企業名、商品名は入れないほうがベター」「ネット上では、視聴者が1つのコンテンツを見る時間は平均1.7秒」など、Z世代以外には理解できない価値観を知る必要があることを教えてくれます。

特に「Z世代は否定を嫌います/全部いいと思うけど、私は〇〇が好き」は、SNSでの炎上にさらされているZ世代の特徴を掴んでいます。

Z世代は、「ツッコミやオチをあえて省略する表現:ツッコミは若者たちが毛嫌いする否定につながる」と、お笑いですら「ツッコミ」という否定を削除しなければ受け入れられないのです。

Z世代に受け入れられたいと考えているサラリーマンは、自分の世代との価値観が違い過ぎるので、Z世代の研究に勤しまなければいけません。

 

「人間が心地良く感じるのは鼓動のリズム」「推しへの愛をSNS上で語り、誰かと共有することは、若者たちの楽しみの1つ」「インスタグラムはアイドルの会報誌に近い」などを通して、SNSを効果的に利用するコツを学ぶことができます。

特に「おじさんは若者に弟子入りし、寵愛を受けるという精神が大切」は、無個性なサラリーマン社長ではZ世代にモノを売りつけることも、採用することすらできないことを示しています。

「プライベートをさらけ出せる社長でないと、若者に選んでもらえる企業になれない」と、社長が自ら若者を研究し、受け入れられるように寄り添っていく必要があるのです。

逆を言えば、「昔の若者:自分たちのトレンドに中高年が入り込むことに抵抗」していましたが、「Z世代はおじさんに迎合してもらうのが大好き」なので、年配者が寄り添えばZ世代は受け入れくれるのです。

Z世代を取り入れて企業のブランドをバズらせたい社長は、若者に近づく努力をする必要があります。

 

オタクの視点から言うと、「YouTubeの漫画再現」の動画が秀逸です。

「Jリーグ×『キャプテン翼』のコラボ」や「B.LEAGUE(Bリーグ)の川崎ブレイブサンダース×『黒子のバスケ』のコラボ」で、プロ選手が昔憧れていた漫画のシーンである必殺シュートを再現する動画です。

ただ『キャプテン翼』はちゃんと漫画のシーンを見せてくれたのに対して、『黒子のバスケ』は無料イラストだったのが残念なところです。

著作権に配慮しつつも、憧れのシーンを量産して欲しいですね。

 

#Z世代に学ぶ超バズテク図鑑 #原田曜平 #PHP研究所

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