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「理想のAIはドラえもん」は、AIが『ターミネーター』化するという妄想という名の恐怖を、克服するためのヒントを教えてくれます。『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう』

『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう』は、IT先進国の台湾の事例を教えてくれるビジネス書です。

「デジタルのコアバリューは、人と人をつなぐこと」「ITの強み:新しい発明→コストが不必要→他の場所にいる人が使える」「インターネット上のコメント欄の設計も大切な政治の一つ」など、ITを推し進めるために必要な考え方を教えてくれます。

特に「3つのF:Fast(速さ)/Fair(公平さ)/Fun(楽しさ)」は、台湾の国民が政府を信頼する材料です。

「Fast(速さ):インターネットの速さ」「Fair(公平さ):大量に集められ評価は多様性を帯びる」「Fun(楽しさ):一理あるなと思わせる評価」の3つが評価基準です。

政策が速くなければ意味ないですし、多様性がなければ満足度は減りますし、楽しさがなければ政策に関わることはないからです。

日本政府は、台湾政府からITの事例を学ばないと、DX化できずに衰退してしまうでしょう。

 

「AI:人類に取って替わるものではない/人間社会の価値にどんどん協力するようになる」「イノベーション:これまでに見たことがないもの/社会がそれを受け入れられるということが必要」「フェイクニュース:メディアの過失による誤報/故意に捏造された偽情報」などを通して、上手く国民にITを受け入れられるようにするための施策が学べます。

特に「台湾では、5Gの通信基地の設置を山岳地や離島から行っています」は、都会の中心部から5Gを進めている日本と真逆の政策から見えてくるものがあります。

「5Gの設備投資の費用:光ファイバーの10倍」と5Gは費用がかかる割に、光ファイバーほどの速さしか確保できない欠点があるので都市部では無意味です。

しかし、山岳部や離島で5Gを導入すれば、リモートによる医療や教育が促進されます。

「5Gがあれば都市という概念はもう必要なくなる」とあるように、田舎こそ5Gが必要なのです。

地方自治体は、ネット環境が悪い場所に5Gを導入してみてはいかがでしょうか。

 

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