書くことは考えること
考えてまとめたものを文章にするのではなく、考えるために書く。
いつ読んだかは忘れたが、だいぶ前に読んだ(というか正確にはオーディオブックなので聴いた)本を久しぶりに再読し始めている。
ライターになりたての時は、知識や経験がなさ過ぎるので、できるだけ「これいいよ」と薦められるものは取り入れてきた。この本もそういったいきさつで知り合いにオススメしてもらった本だ。
本書でも言われていることだが、文章力をあげるためには取り入れたものを言葉にしたり、書いたりするなどアウトプットすることで自分のためになる。
書くということは、それ自体が考えることだと著者の古賀氏は言う。考えてまとめたものを記事化するのではなく、書くことで思考をまとめていく。
そうだ。そう思う。
書く行為はほんとうに考えなければ書けない。
上手い下手以前に、書く時は自分の持てる知識や発想をフル稼働させて考えている。
僕はそれを毎日しているわけだけど、エッセイを書き続けるということは、毎日考え続けることなんだと再認識。
人に何かを伝えたいというより、僕は常に自分の思考と向き合って文章にしたいだけなのかもしれない。
突き詰めていくと、書くことが好きと言うよりも考えることが好きで、その考えた思考を外に表現する手段の中から、僕はたまたま書くことを選んだに過ぎないのかも。
もう一冊今日読み終えた本だけど、思考好きの人におすすめしたい1冊がある。
この本を読んでどうなったかを先に伝えると、著者である宇野氏が手がけるplanetsclubに入ろうと思ったということだ。
遅いインターネットの意味を知った時、とても共感できたし自分の作りたいWEBメディアのヒントにもなった。
とはいえ、きっと僕はこの本の、著者の宇野氏の思考の数%しか理解できていないと思う。だからこそ学びたいと思った。
本書はインターネットの向き合い方、SNSの使い方、そして溢れている情報に対する反応の仕方を教えてくれる一冊。
インターネットは素晴らしい技術で、アメリカ大統領のツイートに海を越えた日本からリプを送ることができるようになった。だけどそれは世界とつながったわけではない。本当の意味で素手で世界に触れているわけではない。
だからこそ、TwitterをはじめとしたSNS、SNSのタイムラインの情報を盲目的に見てはいけないし、直感的に「あり」か「なし」かだけでポジションを決めてしまうのもよくない。
情報に触れて、自分はどう思って何を感じたか。
そして自分ならどうするか。
情報に触れつつ脊髄反射的に白黒つけていてはいけない、しっかりと思考を深めなくてはいけないのだ。
一つは文章術の本、もう一つはインターネットや世界、政治といった評論をする本。全然ジャンルは違うのに、僕が感じたメッセージは近いものだった。
明日からもたくさん考えてたくさん書き続けよう。
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